プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです


先日知り合いからアメリカザリガニをもらった。
なんでも近くの畑にいっぱいいたのだという。
生き物が好きなぼくはさっそく飼育環境を整えることにする。


以前育てたことはあるものの、ザリガニの飼い方なんて、ほとんど覚えていない。
まずはインターネットで検索してみる。
なるほど、エサは金魚のエサみたいなのでいいのか。
さっそくホームセンターでエサと水槽を買ってくる。
本当は濾過器があった方がいいらしいが、どのくらい長く生きるかも分からないので、こちらは後回し。


彼らはけっこうどう猛で共食いもしょっちゅうなので、水槽や洗面器に大中小に分けて分散させる。
すでに前足が一本ないやつも何匹かいる。
ちょっと洗面器が浅くて、いかにも脱走しそうだが、まあこの際仕方ない。
なるべく分散させておかなければ。


生き物を飼うのは小学生の時以来だ。
小学生の時は小動物が好きで、家の中はさながら動物園という感じだった。
金魚・カメ・ザリガニなんかはもちろん、ゲンゴロウ・メダカ・タイコウチ・アリジゴク・スズムシ・コオロギ、などなど。。
主に昆虫を中心にとにかくたくさんの種類がいた。
同窓会の時、当時の担任の先生に「おまえは絶対動物関係の職業をしてると思った」と言われたぐらいだ。^^;;


なんか動物の好きな、心優しい少年だったように思えるかもしれない。
だが、実際はそうではない。ぼくはたぶん彼らをオモチャのように見ていたのだ。


アリジゴクの巣の中にアリを投げ込み、アリが落ちて食われるさま。
コオロギを捕まえてきて、カマキリのいるカゴに入れる。
ミズカマキリがいる水槽にメダカを入れて、血を吸う姿を楽しんでたりもした。
そこには生き物を慈しむ気持ちはなかったと思う。


成長するに従って、それはとても残酷なことだと思い始め、だんだんと虫も飼わなくなってくる。
興味対象もラジオやコンピュータに移っていく。
今では昆虫を見つけてもエサにしたり、捕まえたりはしない。ゴキブリは問答無用でぶち殺すが。(笑)
ペットショップでワンちゃんと遊ぶのは、とても楽しい。


けど、ぼくはまだあんな残酷な一面を自分に持っているのだろうか。
「ザリガニが共食いするのは仕方ない」と言うぼくの言葉を聞いた嫁さんが一言。
「あんた、以外と冷たいね」
あのころの自分ではないと思っているのだけど、実はすごく冷血なのだろうか。
ザリガニにエサをやりながら、ふと考えた。