プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

「過去の遺物」になるフロッピー


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0409/07/news021.html?c


ぼくのなかではフロッピーはかなり前に終焉を迎えてしまっている。
今や家庭内でもLANが当たり前となり、USBメモリがお手軽に使える時代になった。
テキストファイル程度しか入らないフロッピーの容量では活躍する場面もほとんどない。
ぼくに限らず、多くの人がすでにフロッピーを使っていないだろう。


フロッピーは過去の遺物、そのこと自体に異議を唱えるつもりはない。
けど、バックアップメディアとして見た時のフロッピーはどうだろうか?
多くの人は自分で作成したドキュメントなどのファイルをフロッピーに保存して、そのまま放置しているのではないか?


昔ぼくのおやじに、あまり使わなくなったX68000をあげた。
おやじは書くことが大好きだったので、X68000を日記代わりに使い、毎日それを5インチフロッピーに保存していた。
新しもの好きだったので、そのうち Windows PC を買ったが、それには3.5インチフロッピーしか付いていなかった。
で、おやじはどうしたかと言うと、全部手で入力し直したのだそうだ。^^;;


おやじが他界した後、X68000はモニタに何も表示されなくなり、事実上使えなくなった。
おやじの使っていた Windows PC は今ぼくの家で使われている。
だが、いつかハードディスクもクラッシュするだろう。
おやじの大切な日記をそろそろどこかへバックアップしておかなければ。


フロッピーに限らず、永遠に使えるメディアは存在しない。
フロッピーという一つのメディアだって、8 / 5 / 3.5 と変化してきた。
バックアップしたメディアを保存するんじゃなくて、どんどん新しいメディアに移していかないといけない。
以前話したように、現在ぼくのバックアップメディアは新しいパソコンのハードディスクだ。


メーカやパソコン雑誌でもバックアップの大切さを訴えているので、バックアップの重要性を理解している人は多いと思う。
(実際にはちゃんとバックアップしてる人は少ないけれど)
だが、それはフロッピーやMO,CD-RWといった外部メディアに保存せよと訴えているものが多いように思う。
メーカは別のメディアへの移行を促進するだけでなく、現在フロッピー、いや外部メディアにファイルを保存している人々にもっと警告を発するべきじゃないだろうか。


過去の大切なファイルをフロッピーに保存していた人がある日新しいパソコンを買いに行く。
ところが新しいパソコンにはどれもフロッピーは付いていない。
お店の人に聞いても「もうフロッピーなんて付いてないですよ」と冷たくあしらわれる。
「あのデータは亡くなった主人の思い出がいっぱい入っているんです」と泣いても、どうにもならないと言われてしまう。


ちょっと大げさかもしれないが、そんな光景を想像してしまう。。。