プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

ベーマガスレを読んで


先月からベーマガスレを読み始めて二ヶ月あまり。
ようやくこのスレッドを読み終わった。
いやー、長かったー。
こんなに時間がかかるとは思わなかったよ。


スレ内にも書かれているけど、とても2chとは思えない、良質のスレだった。
14*1000もの書き込みにおいて、ほとんど荒らされることがなかった上、話題もほとんどループしていない。
懐古主義と言ってしまえばそれまでなのだけど、そこにはこの雑誌に対する愛情が溢れていて、いかにこの雑誌が多くの人に愛されていたかを感じることができた。
最初は懐かしいだけだったけど、それはやがて涙ぐむ感覚に変わり、最後付近は感動すら覚えたぐらいだ。


実はぼくはマイコンBASICマガジンはほとんど読んだことはなくて、I/OやASCIIを読んでいた世代なのだけど、ここに書かれていることには、かなりの部分が当時の実体験と一致していて、同調できるものである。
雑誌に印刷されたゲームのリストを入力することから始まり、いろいろと改造してみたりする。
そのうち自分でゲームを作ったりするようになり、プログラムを作る楽しさを覚える。
やがてBASICの限界を感じ、マシン語へと流れていく。


雑誌は違えど、学生時代に経験したことは、同じだったように思う。
この経験によってプログラミングの楽しさを覚え、今も現役でプログラムを作っている人は、とても多いだろう。
もしこれがなかったら、プログラマになりたいなんて思わなかったかもしれない。
そういう意味で、この時期を過ごした人は幸せ(不幸?)だったんだろうね、きっと。


スレの中では、現在このような雑誌がなく、みんなソフトをダウンロードできる環境があることから、プログラマの危機が叫ばれている。
たしかに、コンピュータを使う=プログラムを書く、だった当時とは違い、現在は多くのツールがインターネットなどからダウンロードできる。
コンピュータの電源を入れたら、すぐにプログラムを書ける、という環境ではなくなり、プログラミングの敷居は高くなったことは事実だ。
まわりを見渡すと、いわゆるプログラマという人は少なくなった印象は、確かにある。


でも、ぼくは当時のような、プログラムを作ることが楽しくてしょうがない人たちが、それほど減ったわけじゃないと思うんだ。
インターネットからソフトがダウンロードできるとは言っても、それは今でも誰かがそういうソフトを作っているわけだよね。
ウェブを探すと、プログラム作りを楽しんでいる人を、いっぱい見つけることができる。
海外にも同じような人はいっぱいいる。


たぶん、当時とプログラミングに対する出会いの環境が変わっただけなんじゃないかな。
プログラム作りが好きな人とそうでない人の比率が、急に変わるとは思えない。
プログラミング言語や使用環境は劇的に変わったけど、プログラミングの本質は全く変わっていない。
乱暴な言い方をすれば、全てはノイマン型コンピュータなわけだし。:)


だから、「今の人たちはかわいそう」なんて悲観することはないと思うよ。


当時の人が今のプログラミング環境に辟易(へきえき)してるのであれば、GBAをおすすめします。
全部手の内にあった当時の感覚が、よみがえってくること間違いなし!
他の小さいコンピュータでもいいけど、手軽さと価格から、おすすめですよ。


といいつつ、最近はGBAのプログラミング、あまり進んでないな。
なんかベーマガスレ見て、久々に意欲がわいてきたぞ。
週末は久々にコードにふれてみようかな。
hamytethさん、気長に待っててくださいねー。^^