プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

PSP vs NDS


Yahoo!ニュースより:


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050107-00000619-jij-biz

ゲーム情報誌「ファミ通」を発行するエンターブレイン(東京)は7日、年末商戦で注目された新型携帯ゲーム機の国内売り上げ台数について、任天堂 <7974> の「ニンテンドーDS」が約110万台、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」が約34万台になったと発表した。


先日PSPの話題を書いたので、PSPNintendo DSについて思うことを徒然に。
すでにいろいろな人に言い尽くされていたり、前と同じことを言っているかもしれないけど。


どちらが売れるか、どちらが勝つか。
発売されてまだ間もないので、まだ勝敗を決するのは時期早々だけど、大方の予想は「DSの圧勝」のようですね。
ゲーム機という意味では、ぼくも同じ意見。
もっとも、PSPはよく研究したわけじゃないので、かなり偏った意見になることをご了承いただきたい。


どちらも、それぞれの主張するメッセージはとてもシンプル。


今までにない感覚と体験。
それも直感的に操作できて、さわっててとても楽しい。
ハードウェアは最高じゃないけど、とにかくゲーム専用機として徹底的にこだわった。
それがNintendo DS


現在実現可能な最高のテクノロジー。
うっとりするほど美しい、驚愕の体験。
思わず人に見せびらかしたくなる、持つことに喜びを感じる、かっこいいデザイン。
ゲームだけじゃなく、いろんな楽しいことができるようにしたいな。
それがPSP


企業戦略的にお互い対抗していることになってるけど、どちらも目指すところや対象ユーザは全然違うわけで。
これらを作った開発者は、それぞれ自分たちの思うところを形にしたかっただけじゃないかと思うわけです。
ただ単純にゲーム機として見ると、明らかにDSの方が「わくわく」する要素が多いので、ゲーム好きから見ると「DSの方が売れる」ということになる。
ぼくもゲーム大好きなので、DSに肩入れしてしまうけど、PSPみたいなハードはとても日本人好みだと思う。
現在の状況から考えると、DSの圧勝と言うより、DSがPSPより多く売れているという、現在のPS2とGCのようになるような気がする。


けど、ゲーム機もコンピュータもやはり売り上げを左右するのは、やっぱりソフトウェアだよね。
まだそれぞれキラーソフトと言えるほどのゲームが出てきていない今の状況では、この先は何とも言えない、というのが実際のところだろう。


そもそも、ゲーム機とそのソフトの売り上げに、あまりハードウェア性能や機能が関係していないことは、歴史が証明している。
もしも関係しているのであれば、3DOXBOXはもっと売れたかもしれない。
ゲームボーイは消えて、ゲームギアが天下を取っていただろう。
セガは今でもハードを作っていたはずである。


それぞれ目指しているところが違うゲーム機なのだから、ゲームソフトも違うところを目指して欲しい。
DSにはDSしかできないゲームを、PSPにはPSPしかできないゲームを。
続編や今までと同じゲームは、PS2やGCでやればいいじゃん。
携帯機と据え置きゲーム機とでは、それぞれみんなが求めているゲームも違うと思うしね。


そうやってお互いいい意味で競争して、この衰退しきったゲーム業界を再び盛り上げていって欲しい。
1ゲームファンとして、そう思います。