正しいものを作ることと正しくものを作ること
よしおかひろたかさんの日記から:
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20050508
プログラムを作ることはそれほど難しいことではない。それを製品にしてビジネスとすることは非常に難しい。「正しくものを作ること」より「正しいものを作ること」のほうがはるかに難しいのである。
身につまされる話でございます・・・。
仕様が決定し、プログラムを作ってテストが開始されたら、大きな仕様変更は認められない、という開発部隊は多いんじゃないかな。
特に完成までの納期が間近になればなるほど、仕様に関わるバグは修正されず、次のリリースに持ち越される可能性が高い。
プログラムの作り直しとテストのやり直しにかかる工数を考えると、妥当な判断だろうね。
そんなことをしてたら、いつまでたっても製品が完成しない、と。
でも、それじゃいけないんだよね、きっと。
よしおかさんが言われるように、プログラムを大きく変えないことで、品質の高いプログラムにはなるだろうけど、本当にユーザが満足する製品にはならないかもしれない。
たぶん、そのことはみんな分かってはいるんだよね。
けど結果的に、途中で「ここはこうしたらいいかも」と思っても、デバッグとバグつぶしに追われ、惰性で開発作業が進んでいくことになる。
というか、開発がかなり進んで来た時に「ここは全部変えよう」なんて言ったら、プログラマの大ヒンシュクを買うこと間違いなし。:)
理想と現実。改革と納期。
そんな中でなるべく良くしようと思って、妥協点を見つける。
実際にはそれが精一杯のところかな。
理想論かもしれないけれど、時には後戻りできる勇気を持ちたいな、と思いました。