プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

nintendogsが売れている理由


売れてますねー、nintendogs.


http://www.famitsu.com/game/rank/top30/2005/05/19/120,1116473984,39377,0,0.html


ぼく自身も、すれ違いの頻度からnintendogsがどんどん街に増えていることを感じるよ。
Nintendo DSの売り上げも順調に増えて、任天堂さんも喜んでるだろうね。


http://www.famitsu.com/game/rank/hard/2005/05/19/121,1116475850,39383,0,0.html


さて、なぜこのゲームは売れているのだろうか。
宇多田ヒカルや多くの街頭広告による宣伝効果!?
ワンちゃんの可愛らしさとペットブームにうまく乗れた!?
すれ違い通信の楽しさが口コミで広まってるから!?


これらも売れている理由の一つには違いない。
けど、ぼくが思うに、一番の理由は


自分でゲームの目的を決められるから


じゃないかと思うんだ。


今までもこのようなシミュレーションゲームは多くあった。
それらの多くは、大会で優勝するとか、好感度をあげるとか、何らかの目的が設定されている。
その目的を達成するために、いろいろ工夫したり、どうしたらよいか考えたりする。
どうしても分からない時は攻略本や攻略サイトを見たくなったりする。


プレイヤーの自由といういいつつ、結局かなりの部分でゲームのシステムに縛られてしまっているものが多かったのではないか。
目的がないと、プレイヤーが飽きちゃうからね。
ゲームを始めてからエンディングを迎えるまで、制作者の誘導があるのは、ある意味仕方のないことだとは思う。


nintendogsでも、どうしたらワンちゃんと仲良くなれるかとか、大会で優勝するかとか、テクニックは確かに存在する。
あまり世話をしないと家出したりもするらしい。


しかし、このゲーム、基本的にワンちゃんとどう付き合うかは、プレイヤー次第なんだよね。
一日中ワンちゃんとじゃれててもいいし、可愛らしいしぐさをずっと見てたっていい。
ある程度しなくちゃいけないことさえ守ってれば、ほんと自由なゲーム。


ワンちゃんが成長せず、死んだりもせず、ずっと可愛いままというのも、「ワンちゃんは変わらないから、ずっとプレイヤーの好きにして下さい」っていう、制作者のメッセージだと思う。
だからこのゲームにはゲームオーバーもなければ、エンディングだってない。(たぶん)
親密度や大会の技なんかは上がっていくけど、基本的なところは何も変わらない。


今までのゲームって、うまく行かないことがあると、どうしても攻略法が知りたくなった。
でも、nintendogsに関しては、攻略法を知りたいって思ったことがない。
ネット上で攻略法を見かけることはあるけど、「ふーん、そうなんだ」って思う程度。
ゲームをしてて、こういう経験をしたのは、初めてのこと。


自分の好きなように、ワンちゃんを飼うことができる、ということ。
このゲームが受けているのって、そういうところじゃないかと思う。
E3では派手なゲーム機が多く発表されていたらしいけど、こんなゲームもあるってこと、各ゲームメーカには知っておいて欲しいね。