プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

使い慣れた道具を変える勇気を持とう


使い慣れた道具を変えるのは勇気が必要だが、実際に実行すると「なぜ早く変えなかったんだろう」って思うことも多いよね。


プログラムを書く時などにviを愛用していることは以前ふれた。
101キーボードを装備したWindowsのコマンドプロンプトからviクローンを使うのが、現在最高のエディット環境だ。
Windows上のviは、どこから入手したのか忘れてしまったが、誰かがWindows用に移植したものだと思う。
unix上のviとほぼ同じなのだが、複数ファイルを同時に編集できる改造がしてあって、なかなか使いやすかった。


Windows用のviクローンって、いろいろあって、いくつか試してみたことがあるんだけど、なんか使い勝手が悪かったりして、乗り換える気にはならかった。
vimも使ってみて、なかなか使用感はよかったんだけど、やっぱり「複数ファイルの同時編集」というところで、乗り換えるまでは至らなかったんだ。


が、最近こんなサイトを何となく見てみたら、あるオプションを発見。

:set hidden

vimでも複数ファイルを同時編集することができるのか!
それにしても分かりづらいオプション名だなあ。これをそのための機能なんて、想像できないよ。


というわけで、vimへの移行を決意。
最新版を香り屋さんのサイトから入手し、インストールする。
ここにはWindowsのGUI版のvimもあるんだね。


念願のhiddenオプションを.vimrcに設定して、しばらく使ってみる。


・・・


素晴らしい!
使い勝手がviと変わらないばかりでなく、普段viを使っていて「こうだといいのにな」なんて思っていたことが、ほとんど実現されている!
さらにvimにはまだよく知らない多くのオプションがあるので、使い込めばもっとよくなるだろうな。
「なんでもっと早く乗り換えなかったんだろう」って思ったねー。


同じviクローン同士の乗り換えなのだから、それほど大きな変革ではないと思われるかもしれないけど、10年来使ってきた道具の乗り換えということで、ぼくにとってはかなりの変革なんだよね。
ぼくは割と保守的な人間なので、ふだん使い慣れた、居心地のいい環境をなかなか変えない。
それがずっと慣れ親しんでいるものなら、なおさらだ。


でも、コンピュータ業界に携わっている人ならご存じのように、この業界は変化の速度が速い。
常に新しいことを学んでいく情熱を持ってないと、ついていけないのは、みんな経験してるよね。
根本はそんなに変わってないんだけど、どんどん新しい技術が産まれている。
特にインターネットの普及に伴って、その度合いはどんどん増している気がする。


何でもかんでも新しい流行ばかりにとらわれているのも問題あるけど、使い慣れた環境を変えることで見えるものもあるんだろうなあ、って思った。