プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

利権やお金じゃなく、ユーザの立場から考えて欲しい


AV Watchより:


http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050729/soumu1.htm


これを見て、昔あったDATを思い出した。
音声をデジタル化することでダビングしても音声が劣化しないDATは、当然のごとく音楽業界から叩かれた。
訴訟によるマイナスイメージもあったせいか、DATは一般に普及することなく、廃れていった。


かつてはベータ方式ビデオも、映画業界から著作権侵害として訴えられた。
この時はソニー側の勝利に終わったが、もしもソニーが負けていたら、今日のビデオやHDDレコーダの繁栄はなかったかもしれない。
技術的にはVHS方式よりベータ方式の方が優れていたと思うのだが、技術的に優秀だからスタンダードになるわけではないことは歴史が証明している。
もしベータがVHSに勝てるなら、WindowsパソコンのCPUは(たぶん)68000系になっていたはずだ。


デジタルにより劣化することなくコピーできるという性質上、業界が過敏になるというのは、よく分かる。
だが、あまりに過敏になりすぎると普及の妨げになるというのも事実である。
総務省が検討を始めたのも、そうなることが分かるからこそ、検討を始めたのだろう。


ユーザの便利さというより、利権やお金が絡むのだろうけど、総務省にはユーザの立場からこの問題を検討してほしいものだ。