プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

いまこそ新データスコープを!

WILLCOMW-SIMに想う


WILLCOMW-SIMモジュールと、それを使った端末の発売日が決まったみたいですね。


ITmedia +D モバイル:ウィルコムのPHSモジュール「W-SIM」11月発売
ITmedia +D モバイル:コンパクトサイズの音声端末──ウィルコムのW-SIM端末「TT」
ITmedia +D モバイル:W-SIM採用の“超小型”データ通信端末「DD」


無線通信部分が着脱可能というのは、それだけでなんかわくわくするね。


いや、細かいことを言えば、いろいろ不満があるんだけどさ。

  • DDがいまいちスマートじゃない -- たしかに小さいんだけど、AirH"みたく、しっぽなしで作れないのかな。せっかくW-SIMモジュールが小さいんだから。
  • 端末にあまり機能がないみたい -- 端末はほんとに最低限の機能のように見える。フルブラウザとまではいかないまでも、ウェブ
  • デザイナーが手がけたわりには?

そういうのを全て置いておいても、こういうギミックって、もっともっと普及して欲しいと思うんだ。
これを応用すれば、端末に縛られず、もっと自由なデバイスが作れそうな気がするから。
現在の不満は、将来出てくるであろう新端末や周辺機器で改良されていくと思うし。

昔妄想したこと


これに近いデバイスって、昔妄想したことがあったな。


データスコープという端末があったの、覚えてる?
まだi-modeもなかった時代に、メイルやインターネットが出来た端末。
通話部分がPCカードになっていて、ノートにさすとPIAFS可能なモデムになった。
さらに開発キットが提供されてて、ユーザがアプリを作ることもできた。


いやー、あれは楽しかったなー。特に開発キットが。:)
ちまちまプログラム書いて遊んでたものです。
機能的には、今の端末にだって、全然負けないと思うんだけど、いかんせん仕様がマニアックすぎて、ほとんど売れなかったらしい。
「出てくるのが早すぎた」ってやつですかねえ。


話がそれた。


んで、そのデータスコープが下火になり始めたころ、次期データスコープはこんな風になったらいいな、って妄想したことがあったんですね。
通信部分がモジュールになって、端末に接続したり、PCに接続してモデムにできたらいいな、と。
通信部分を独立にすることで、通信部分を機能アップしたり、ケーブルで端末とPCを接続しなくてもOKとか、そんなことを考えた。
結局データスコープ2は出ることもなく、そのものも忘れられてった。


そんなわけで、WILLCOMW-SIMを見た時、「あ、これってあの時考えてたやつだ」って思ったんだ。


データスコープは売れなかったけど、いまだにあれを越える端末は世の中にないと思ってる。
多くの機能は最初から備わっていたわけじゃなくて、どんどん追加されていったのです。
あんなに後から機能アップされた端末って、ないと思う。
プログラムを書けることで、ユーザ自身の手で機能アップすることも出来た。


売れなかったはずなのに、京セラさんは辛抱強くサポートしてくれた。
不満がなかったわけじゃないけど、あの時はメーカも使う方も、これを育てていこうという情熱があったんだよね。
そういう意味では、とても幸せな端末だったんじゃないかな。

結論


今更プログラミング可能な端末を出せ、なんて言わないですよ。
いや、ほんとはネイティブでプログラミング可能な端末、欲しいけど。:)
あの当時は実現できなかったことが、今は出来るわけです。
荒削りだったけど、あれは確かに未来を見ることができたと思ってる。


いまこそデータスコープ2を出す時ですよ、京セラさん!:)