プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

私のモバイル歴 (前編)


最近HiNote Ultra/Ultra IIというノートPCのことを思い出しました。某所でDECの話題で盛り上がってたのがきっかけ。今はもう家で寝てますが、はいとら、特にUltra IIはほんとに気に入って使ってたなあ。


そこでふと、今まで使ってきたモバイルコンピュータを列挙しておこうと思いました。これら思い出のマシンたち。まだ記憶が残ってるうちにまとめておこうかなと。(実は最近Blogのネタがないだけなんだけど^^;)

SHARP ポケットコンピュータ PC-1211


生まれて初めて買ってもらったコンピュータ。BASICインタプリタを内蔵した、いわゆるポケコン*1の元祖。計算速度は当時としても遅く、メモリも1424ステップ*2しかなかったけど、とにかくプログラムを作ることが楽しかった。いつでもどこでもプログラムが書けることもよかったのかもしれない。


小さいながらもBASICインタプリタを内蔵していて、基本的なことは一通りできた。まあサブセットが多かったんだけど、ラベルが使えたり、Funcキー+英字キーで指定ラベルからプログラムを実行できたり、なかなか意欲的な感じだったなあ。


この頃カシオはFX-502Pというプログラム電卓を出していて、シャープと人気を二分していた。やがてカシオもポケコンを出してシャープに対抗。性能的にはカシオの方が上だったような気がするけど、同時期にポケコンが出たとしても、きっとぼくはシャープを選んだだろう。なぜなら、あのカチッとした感じのデザインが好きだったから。ぼくにとってデザインって大事。

NEC ポケットコンピュータ PC-2001


明らかにシャープやカシオを意識していたと思われる、NECのポケコン。ちょっと大きめだけど、機械語*3が扱えるので、面白そうに思って買った。


ASCIIか何かの特集を元に、ほとんどシステム解析に明け暮れていた。まずはBit-InnでCPUマニュアルを入手(このマニュアルはいまだに持っている)逆アセンブラを作り、ROM内容を印刷して追っかけたっけ。あまり活用されなかったけどね。

IBM ThinkPad 220


言わずとしれた名機。初めてモバイルの時代が来たと感動し、思わず購入。ちょっと非力ではあったけど、1kgという軽さと打ちやすいキーボードからいつも持ち歩いて使ってた。乾電池で動くというところもポイントが高かったね。


一度落下して液晶を壊し、修理代が本体より高かったので買い替えた覚えがある。けっこう気に入ってたんだけど、誰かにあげちゃったんだっけな。

DEC HiNote Ultra


通称はいとら。これは革新的だった。スタイリッシュなデザイン、トラックボールの採用、101キーボードオプション。いろんな意味で私好みだったので、即購入。所有欲を満たされるPCって、なかなかないと思うな。


PCカードスロットのついた拡張ドックは、まだUSBがなかった時代、多くの周辺装置をつけるのに重宝した。本体に2スロット、ドッグに2スロットの計4枚までPCカードを使えるわけだけど、実際はIRQが足りなくなってしまうので全て使えなかったことも今はいい思い出(笑)

DEC HiNote Ultra II


基本部分は初代Ultraと同じで、CPUやHDD,Displayなどがパワーアップされた後継機。出たら初代機を友人に売り、やはり即購入。本体が50万ぐらいしたんだけど、若かったんだねえ(笑)


これはとにかく使い倒した。このPCのキーボードはピッチがデスクトップと同じでタッチもよく、とても使いやすかった。趣味のプログラミングもこなして、事実上のメインマシンだった。トラックボールもよかったんだけど、これ以降少なくなっちゃったねえ。


その後DECはCompaqに吸収され、CompaqはHPに吸収されて現在に至るわけだけど、ぜひまだこんなノートを出して欲しいなあ。そしたら絶対買うから。

IBM ChipCard VW-200


自分なりにプログラミングして遊べるガジェット。二つ折りの携帯みたいな形をしていて、PCカードスロットにさしてPCとデータ交換ができる。PDA的にも使えるんだけど、開発キットが無償で提供されていて、ユーザが自由にプログラムを作って遊ぶことができるのが最大のウリ。小さいながら高解像度の液晶もついていた。


ユーザの手によりファイルシステムやラウンチャー、ゲームなどが作られ、パソコン通信などで公開されていた。IMEを作る人までいて、一時期かなり盛り上がった。ぼくもプログラミングにハマり、いくつかアプリを作ったっけ。


なかなかいい機械だったんだけど、最大の弱点は空気電池というものを採用していたこと。元々ポケベルの電池だったようでコンビニでも入手できたんだけど、使っても使わなくても放電してしまう。使おうとした時は電池切れということがしばしば。今でも買えるのかな、空気電池って。

後編に続きます


長くなってきたので、残りは後編で。yasuhoの趣味により、かなりマイナーな機種が多くて、つまらなく感じた人もいるかもしれませんね。後編はさらにマイナー路線かも(汗)


あなたの思い入れのあったマシンはありました?

*1:ポケットコンピュータの略。ポケモンじゃないよ:)

*2:1ステップがBASICの一命令

*3:アセンブラのこと。当時はこの方が一般的だった