プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

それは種族の繁栄を信じて将来へつないでいこうと願う力


いやー、iPhone 3Gはすごかったですね。なにせあのNHKですらトップで報道してたもんね。金曜日はたまたま休みだったのだけど、各TV局はどこもiPhoneの報道をしてた。携帯電話の発売日であんなにマスコミに騒がれたのって、初めてじゃないだろうか。一番すごいと思ったのは、ふだん携帯なんて持たない母親やヨメさんの両親にまで「買ったの?」って聞かれたこと。いや、いくら私でも買いませんって。^^;

なんであんなに騒がれたの?


なんてyasuhoが言うまでもなく、いろんな方が既に言及されてるかと思いますんで、たぶん重複したりするかもしれないですが、そのへんはご容赦を。


AppleやMac, iPodといったブランドイメージ。所有欲を満たし、他人にも自慢できるクールなUI。HSDPAによる高速通信。もちろんこれらも話題性を作るための重要な要素で、これらの相乗効果があったであろうことは想像に難くないんだけど、一番の理由は

今までの携帯と明らかに違うこと


ということじゃないかと思う。


いろいろな面で各社差別化は図ってると思う。けど、ぼくのようにそれほど携帯に詳しくない人から見るとどれも同じようにしか見えないんだよね。


もちろんただ「尖ってる」だけじゃあそこまで騒がれなかったと思う。そこには前述したような要素があったからこそ受けたのだろう。けど何よりもiPhoneは「尖って」た。「俺はこんなやつなんだ」って主張がまわりにも分かりやすかったんだと思う。

以前NHKスペシャルかなんかで見たんだけど


過去を調べると、生物の進化って、自然発生的に起きるんじゃなくて、種族が絶滅するぐらいの危機に直面した時に起きてるんだって。逆に種族が絶滅するのは長く繁栄が続いて、急激な変化に適応できなくなるからなんだって。


iPhoneみたいな企画を普通の会社で出しても、まず通らないよね。「そんなもん売れるわけないだろ」ってさ。そういう人たちにOKを出させて製品化させるには、無難で多くの人にが好まれやすそうなデザインと機能にするしかない。結果、どこも同じような電話機になっちゃったんだと思うんだな。


たぶん危機的状況は自ら作らないといけないんだ。誰もが「それはいいアイデアだね」っていうものはたいしたことなくて、「そんなもん作ってどうするんだ」って言われるぐらいのモノじゃなきゃ革新的じゃないんだ。Innovation(Revolution)は、種族の繁栄を信じて、将来へつないでいこうと願う力なんだ。そしてそういう変化を受け入れていける企業(種族)が長く生き残っていけるんだとyasuhoは思うな。