普通の人たちに偉大な仕事ができない理由
先日ようやく読み終わりました。
- 作者: G・パスカル・ザカリー,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いやー面白かった。何よりちゃんとストーリーになっている。それもよくある美化されたサクセスストーリーなんかじゃなくて(NTの成功という意味ではそうだけど)いかにも開発の現場といった泥臭い人間同士のぶつかり合いがテーマなんだよね。
そこには開発に携わったことがある人なら誰もが知っているシーンが凝縮されています。
この本のクライマックスは第十章のショーストッパーだと思います。原題をそのまま邦題にすればよかったのにー。:)
主人公はデーブカトラーなんだけど、この物語では誰もが主人公で、それぞれの人生や仕事の姿が描かれています。それぞれの関係を読み解いていくのも面白いかも。
特に印象的だったのは開発の様々なシーンにおける姿勢とか心構えのようなもの。現場の士気を上げる方法。複数の仕様があった場合、どのように選択するか。各開発のフェースにおいて何を重要視し、何を捨てるべきか。そういったヒントがこの本には溢れています。反面教師的なところもあるけど(笑)
普通の人たちに偉大な仕事ができないのは、めったにない仕事に取り組んでいるときですら、日常の習慣にとらわれているからである。月並みな仕事しかできないのは、才能がないからではない。意思に問題があるからだ。カトラーはそう考えている。
肝に銘じます。^^;
ソフトウェア開発に携わっている/いた人はもちろん、恋人や友人に自分の仕事を理解して欲しい時、読んでもらうのもいいかもね。:)