プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

「プログラマのためのサバイバルマニュアル」のインプレッション的なもの

半分はプログラマとしての技術。あと半分は心構えとかメンタルの話。対象は業界に入ったばかりの新人だけど、経験豊富なプログラマでも参考になるTIPSが満載です。

プログラマのためのサバイバルマニュアル

プログラマのためのサバイバルマニュアル

この本は

プログラマとして業界で生きていくというのは、どういうことか」を知る本。

ネットでプログラマの生態とか調べると、とかくネガティブなことばかりで、あまり実態を捉えてない記述が多い。この本に書いてあることは、程度の差こそあれ、実情をほぼ的確に表している。一般論が多いのだが、大体こんな感じと思ってもらっていいと思う。もちろんこれはアメリカでの話なので、日本企業とは多少違うことを念頭に置く必要はあるけれど。

最終的にはキャリアの話に行き着く。「そもそもプログラマを続けるか否か」という話。特に日本企業では純粋なプログラマ/エンジニアとしてキャリアを積んでいくことは難しい。どこかで妥協するか、職を変える必要があるかもしれない。そもそも望んでいたとしても、最初からプログラマになれるとも限らない。

プログラマというと

プログラミング技術がメインのように思う人もいるかもしれないけど、技術は3割(いや、1割かも)ぐらいで、多くは

  • 問題をちゃんと聞いて
  • 理解して
  • 解決方法を提示する

の繰り返しであると思って差し支えない。プログラミング技術は解決方法を考えるための補助ぐらいのものでしかない。ソフトウェアは柔軟なので「解決方法」はいくらでも考えられるけど、どんな方法を提示できるかでプログラマとしての価値が決まる。

プログラマとして(あるいは別のキャリアになるとしても)どのようにステップアップしていけばいいか。どうやって学べばいいのか。そんな時にこの本はいいガイドになると思います、はい :)