Kindleインプレッション
Kindle Paperwhite 3Gを一週間ほど使ってみたので、インプレッションなど。
- 出版社/メーカー: Amazon.co.jp
- 発売日: 2012/11/19
- メディア: エレクトロニクス
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使用感
持った感じはとにかく小さくて軽い!持ち歩くのに全く負担は感じない。
最初に電源を入れると、いくつかの質疑応答の後、すぐに利用できるようになる。Amazonのアカウントが既に設定されているので、本人であればすぐに電子書籍が買える状態になるのにはビックリ。
内臓ストレージは2GBで外部ストレージによる拡張は不可だが、文字中心の書籍なら容量を気にする必要はないレベル。画像中心のコミックはファイルサイズも大きいので、そちらがメインの人は外部ストレージが使えるリーダーを選んだ方がよいと思う。
ちなみにUSBケーブルは普通のmicro USBが使えるので、スマフォ等と兼用が可能。
書籍を読む
タッチパネルによる操作は、反応がやや遅れるが、慣れれば支障はないレベル。E-Inkの特性もあり、拡大してドラッグしたりといった操作には向いていない。基本的には適切なフォントサイズを選び、ページめくりをするのが現実的。ゆえに小さな文字が多いコミックを読むなら、iPad等のタブレットで読んだ方がいいだろう。
本を読む時、左めくりなのか右めくりなのか分からないので、戻る/進むをよく間違える。すぐに慣れるとはいえ、少しストレスを感じる。
扱えるファイルは標準のmobiはもちろん、PDF/DOC/Textなどが扱える。私の環境ではWord documentが認識されなかった。何か条件があるのだろうか!?
個人的に一番いいと思ったのは最初から辞書が内蔵されていること。不明な単語の上で長押しすれば意味が表示される。洋書を読むのに重宝しそう。
画面
6インチの画面に小ささを感じることはない。小さな文字もきれいに見える*1。ただ、小さいとはいえ幅がけっこうあるので、片手でページめくりをするのはつらい。片手で使う場合は持ち方を工夫する必要がある。
E-Inkは初めてだが、使っていて大きな支障はない。視野性も良好。リフレッシュは私の場合全く気にならなかった。バックライトの色ムラを感じるとの意見をウェブで見たが、私はそのようなことは感じられなかった。個体差だろうか!?
本によってフォントサイズは異なるようなので、サイズを変更することがあるが、システム一意のようで毎回設定しなければならない。本ごとに設定可能になることを望む。
E-Inkの特性から電源を切った後に様々な画像を表示できる。これがカスタマイズできたら楽しいね。
ソフトウェアキーボード
このモデルはキーボードが付いていないので、入力はソフトウェアキーボードからとなる。QWERTYキーが表示される、よくあるタイプ。押してからやや遅れて表示されるが、後から追随してくれるので、それほどストレスはない。
バッテリー持続時間
最初はいろいろ遊んだせいか、3日ほどでバッテリー残量が半分ほどになってしまった。それでも1週間は余裕で持つ感覚。バッテリー残量を気にする必要はほとんどない。
当然ながら通信機能を利用するとバッテリーを消費しやすい。フライトモードで使えば通信OFFで使えるが、残量を気にする必要がないことと、後述するように通信によるメリットが大きいので、私は常時通信ONの状態で使っている。
通信機能OFF、一日30分の使用で8週間持つとのことなので、バッテリーを持たせたい人はとにかく通信OFFで。バックライトは暗くても十分読めるが、明るくしても急激にバッテリーが減ってしまうといった感覚はない。
ちなみにバッテリー残量はホーム画面のアバウトなゲージでしか確認できないようだが、たぶんその程度で十分ということなのだろう。
Kindleストア
システム的にはよくできている。1Clickで買えて、すぐに端末に転送できる(しかもPush配信!)3G対応Kindleなら、いつでも書籍を買うことができて、なかなか便利。買った本はKindleはもちろん、PC/Mac/Android/iOSなど、他のデバイスでも読めるし、ファイルとして保存することも可能。
コンテンツについては、まだまだこれからといったところ。特にIT関連の書籍は少ない。当面は他のeBookストアでKindle版を購入したり、EPUBを変換したりといったことになる。まずは本体を購入する前に読みたい本があるかどうか確認することをオススメする。
価格については書籍によってマチマチだが、紙の書籍より2~3割安いといった感じか。オライリーのようにe-bookのみ販売で安い書籍も出始めている。
Amazon以外の電子書籍を買った場合はUSB経由でDocumentsフォルダに放り込むか、後述するパーソナル・ドキュメントサービスを使えば読めるので、端末から買うことを望まなければKindleストアと大きな差はない。
Webブラウザ
これは完全にオマケ。まあウェブも見れないことはないですね、というレベル。3GだとamazonとWikipediaぐらいしか見れないしね。
パーソナル・ドキュメントサービス
e-mailを使ったクラウドストレージといった感じ。メール送信した後、クラウドに現れるまで数分かかる。ストレージサービスとしては最低限の機能しかないので、あまり期待しない方がよい。
惜しむらくはWiFiでしか使えないこと。内蔵メモリが少ないからこそ、クラウドは有用だと思うのに。オプション料金でもいいから3Gでも使えるようにして欲しい。
Twitter/Facebook連携
書籍の文章をハイライトして、TwitterとFacebookに投稿できる。ハイライト部分に加えて、メモを追加可能。本の感想を書くというより、気に入ったフレーズをシェアするという使い方が想定されている。
投稿は3Gからも可能。任意の書籍から投稿できるが、Kindleストアで買った本でないと書籍へのリンクは作成されない。
投稿はAmazon Kindleの自分のプロフィールページにもこんな感じで公開される。プロフィールページに現れるTwitterとFacebookのアカウントへのリンクは非表示に出来ないようなので、アカウントを非公開にしたい人は注意。
WiFiか3Gモデルか
個人的には3Gモデルをオススメする。パーソナル・ドキュメントは使えないものの、端末から直接Kindleストアの書籍を購入したり、Twitter/Facebookに投稿できたりと利便性が高いので、気に入っている。これでクラウドが使えたら最高だね :)
逆に言えば、そこが必要ないのであればWiFiモデルでいいと思う。
総括
数あるe-book readerからKindleを選んだのは、もちろんデバイスとして気に入ったからなのですが、普段愛用しているサービスであるというところも大きいです。Amazonというプラットフォームで使うにはKindleは当然ながらとても使い勝手が良い感じ。
軽くてバッテリーが持ち、紙のように読めるe-book readerが欲しかったので、個人的には満足度は高いです。分厚くて重いIT関連書籍をKindleに統合できているのが一番嬉しいかな。
まだ一週間ぐらいしか使ってないので、インプレッションの間違いや「こんな使い方もあるよ」なんかを教えてもらえると嬉しいです :)
*1:そろそろ老眼の私にはちょっとつらいが(笑)