意識って何なんだろうね - アンドロイドは電気羊の夢を見るか インプレッション
言わずと知れた「ブレードランナー」の原作。散々パロられたので題名だけは知っているという人も多いのでは。ブレードランナーは大好きな映画の一つなんだけど、原作は読んだことがなかった。先日Kindleストアのセールで安くなっていたので、読んでみました。
- 作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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何度も映画を見てるので
どうしてもイメージがそっちに行ってしまいますな。とはいえ、全然イメージが違うというわけではなく、映画が原作を大事にしてるんだな、って感じが伝わってきます。
それにしても、これが1968年の小説なんて信じられない。すごい感性だな。映画を見た時は退廃的な未来に衝撃を受けたけど、それを40年以上も前に表現してたんだ。退屈な描写もなく、一気に楽しんで読めました。
思考に人間との違いがあるにせよ、アンドロイドと人間って、あんまり変わんないって気がした。ていうか、そもそも意識って何だろうね。
よくある話でさ、この世の中は誰かの夢で、その人が夢から醒めるとこの世は終わっちゃう、っていうのあるよね。ぼくは小さい頃にそんな、自分が自分じゃないみたいな感覚を持つことがよくあった。自分の存在を意識すると、生きてる意識そのものが段々分からなくなってくる。
そう考えると、人間がアンドロイドと違うと思っている感情や意識なんてのも、高度にプログラムされた論理回路による反射行動なんじゃないの!?なんてことを、読みながら考えてました。
さて、もう一度映画を見返してみようかな :)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 1996/12/20
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