プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

意識って何なんだろうね - アンドロイドは電気羊の夢を見るか インプレッション

言わずと知れた「ブレードランナー」の原作。散々パロられたので題名だけは知っているという人も多いのでは。ブレードランナーは大好きな映画の一つなんだけど、原作は読んだことがなかった。先日Kindleストアのセールで安くなっていたので、読んでみました。

何度も映画を見てるので

どうしてもイメージがそっちに行ってしまいますな。とはいえ、全然イメージが違うというわけではなく、映画が原作を大事にしてるんだな、って感じが伝わってきます。

それにしても、これが1968年の小説なんて信じられない。すごい感性だな。映画を見た時は退廃的な未来に衝撃を受けたけど、それを40年以上も前に表現してたんだ。退屈な描写もなく、一気に楽しんで読めました。

思考に人間との違いがあるにせよ、アンドロイドと人間って、あんまり変わんないって気がした。ていうか、そもそも意識って何だろうね。

よくある話でさ、この世の中は誰かの夢で、その人が夢から醒めるとこの世は終わっちゃう、っていうのあるよね。ぼくは小さい頃にそんな、自分が自分じゃないみたいな感覚を持つことがよくあった。自分の存在を意識すると、生きてる意識そのものが段々分からなくなってくる。

そう考えると、人間がアンドロイドと違うと思っている感情や意識なんてのも、高度にプログラムされた論理回路による反射行動なんじゃないの!?なんてことを、読みながら考えてました。

さて、もう一度映画を見返してみようかな :)

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

電子書籍について

Kindleって、こういう文庫を読むのに向いてるんだな、って思いました。今まで読んできた技術書と違って、これは本を読んでいる感覚に近い。心地よく読めました、はい。

そうそう。画面の左下をタッチすると、ページ数表示に切り替えられるのね。知らなかったよ。