なぜ今の子供達は忙しいのか
いいなあ、ボクも学研本社に訪問してみたい!
「いやね、そもそも今日なんでお邪魔したかと言いますと、友だちと飲んでる時に『学研ってあったよねー』『科学と学習の付録、おもしろかったよね』みたいな話になったんですよ。で、思ったんですよ。あれって、モノづくり系エンジニアさんたちの思考の原点だったんじゃない?って。子どものころから、実際にモノに触れることで発想が豊かになったんじゃないかと。けれど、調べてみたら2010年に休刊してて……! ぼくが将来、子どもできたら絶対学研取ろうって思ってたのに……!」
「科学と学習」の付録を学研本社で見せてもらったら、懐かしすぎて泣きそうになった | i:Engineer
今の自分があるのは学研の科学のおかげと思っている私にとって、この記事は科学と学習が休刊する経緯とか分かって、よかったです。
「あのような対面販売が世の中に受け入れられなくなったんですよね。インターホンが普及して『学研です』って言っても『いりません』って、ドアも開けてくれなくて時代遅れになっちゃった」
それは確かに今の時代キビシイかもしれない。ボクの場合、学校の体育会で販売されてたんだよな。それこそ今じゃ絶対ムリ…
「あと大きいのが、子どもがみんな忙しくなったっていうことですね。みんな塾に行って、スイミング習ってっていう。雑誌を読んだり、付録で遊んだりする暇がないんですよね。そんななかで、科学と学習って、読めばテストの点が上がるっていう性質のものではないじゃないですか。遅効性といいますか」
それは言えてる。今の子供、みんな忙しいもんね。うちの息子にも、もっとLEGOやscratchなんかで遊ばせてあげたいんだけど、いろいろ忙しいんだよなあ…
もっとも、塾に忙しい子供は学研の科学が全盛期だった当時も一定以上いたんだけどね。でも、当時は学校から帰ってくるなり外に出ていって、暗くなるまで友達と遊んでるっていう子供の方が多かった。ぼくもずっと学研の科学で遊んでるってことが出来たし、小学生の頃は塾にすら行ってなかった。まあ今になって勉強してなかったツケが回ってきてるわけだが(笑)
なぜ今の子供達は忙しいのか
ボクなりにその理由を考えると、子供の将来に対する親の危機感の違いじゃないかと思う。
高度成長期からバブル前に育った子供の親たちには、子供の将来に対して不安どころか自分たちよりいい未来しか想像できないって感じの人が多かったと思う。「勉強ができなくたって、この子なりにどうにかなるさ」って会話もよく聞いたしね。ぼくは工業高校を出て就職したんだけど、当時の学校には企業からの募集が山のように来ていて、就職に対する不安なんて全然なかった。
対して、今の時代はボクが言うまでもなく。キビシイ時代だよね…
そういう親が感じている危機感や緊張感って、子供に伝わる。いや、親の方から積極的に子供達へ伝えることも多いと思う。そうすると、子供達は自らが忙しくなって行かざるを得ない。自ら科学や技術に触れる機会が減っても仕方ないよね。
とはいえ
最近はscratchなどを使ったプログラミング講座も流行ってるみたいだよね。雑誌の付録は難しいかもしれないけど、別の形で子供達が技術に触れる機会が増えていってほしいと願う。