プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

もっと自由なデバイスが増えて欲しい


CNET Japanで、iPodをバイブルにするという記事を読んだ。


http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20075615,00.htm


iPodを見て、これが電子ブックに使えないかと思った人は多かったと思う。
iPod Photoはカラーになったことで、画像ビュワーだけでなく、さらに新しい使い方が提案されるかもしれない。
ぼくとしてはプラグインでいろいろ拡張できたりすると嬉しいけど、さすがにそういうのはセキュリティ上難しいかな。


技術が進歩したおかげで、以前は夢だと言われたことが、次々と現実のものになってきた。
長時間動く軽量なパソコン、完成度の高いデジカメ、気軽に持ち歩けるシリコンオーディオ
一昔前に比べると今は様々なものが溢れていて、完成度の高いものが多い。
新しい技術やデバイスは、もうすでに出尽くしたのではないかと思えるほどの勢いだ。


だが、逆に面白いデバイスというのは少なくなってきたような気がする。
以前は荒削りだけど、見ているだけで可能性が感じられるような、わくわくするデバイスが多かった。
京セラのデータスコープ、IBMウルトラマンPCやChipCard、SIIRuputer(みんなプログラマブルなやつばっかだな)、などなど。
そのほかにも多種多様なデバイスが現れては消えていった。


たしかに今までにないデバイス、特にマニア向けデバイスというのは商業的には成功しないものが多い。
自由度が高くて、いろいろなことができるけど、難解で使いづらかったりする。
商売として見たら、万人が受けるものを設計した方が受けるし、そこそこ儲かるだろう。
あまり多くのことはできなくても、単純なコンセプトの製品の方が売れやすいし、それはそれで正しいのかもしれない。


でも、そんな荒削りな製品って、すごくわくわくするんだよね。
最初は売れないかもしれないし、あまり理解されないかもしれないけど、その中から今までにない新しいものが生まれてくるかもしれないじゃない!?
売り上げが芳しくないからって、はい終わりというのは、なんかもったいない気がするんだ。


今はOS市場を独占しているWindowsだって、最初のバージョンはボロクソに酷評された。
当時のWindowsはウィンドウの重ね合わせもできなかったし、お世辞にも使いよい製品とは言えなかったからだ。
けど、マイクロソフトは辛抱強くこの製品のアップデートを続け、95年にブレイクさせることに成功する。


だから、メーカには売れ行きが芳しくなかったからといって、簡単に生産中止にしてほしくないんだ。
多少使いづらくても、自由度が高い製品は、ユーザによって意外な使い方が発見されるかもしれない。
ユーザの意見を聞いてアップデートしているうちに、何か新しいものが出てくるかもしれない。
それが期待されているか、そうでないかは、使っているユーザの声を聞いていれば分かるはずだ。


荒削りだけど、わくわくするもの。
設定は難しくても、使い方の自由度が高いもの。
個人的にはプログラム次第で拡張可能なものがいいな。(いかにもマニア受けだけど)
そんなデバイスを待っています。