プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

ThinkPadのこれから


IBMがPC事業を売却したというニュースは、間違いなく今年の10大ニュースに入る出来事だろう。


特に日本のユーザの間で話題となっていたのは、ThinkPadの今後についてである。
このような会見が行われたのも、ユーザのThinkPadに対する関心の高さを物語るものだ。
ThinkPadにはMacと同じように熱狂的なファンが多い。
ThinkPadユーザは、ThinkPadでないとダメ。
そんなユーザ達がこのニュースに非常に不安を感じたことは想像に難くない。


ぼくもかつてはThinkPadのファンだった。
ThinkPad220から始まり、ThinkPad240と使い続けていた時期もある。
そのキーボードとトラックポイントの使いやすさはとてもよく、気に入って使っていた。
ちなみにこのマンガは、ThinkPad240のトラックポイントで書いたものである。
今はLet's Noteを使っているが、このトラックポイントの使い心地には到底及ばない。


そんなぼくがIBMのPC売却ニュースを聞いて、ショックを受けたかというと、実はそうでもなかった。
最近のThinkPadには、ぼくが欲しいと思うThinkPadがなくなっていたからである。
ぼくの欲しいノートPCは「できるだけ軽く」なので、最近のモデルにはあまり欲しいと思えるモデルがなかった。
X40はけっこうよさげだったけど、Let's Noteから買い換えるほどのインパクトはなかったし。


今後LenovoIBMのノートPCをどのように売っていくのかは分からないが、ビジネス的にモバイルPCへ力を注ぐ可能性は低いように思う。
それでなくとも、今までのIBMですらモバイルに力を注いでいなかったのだから。
最初のうちはIBMのラインナップをそのまま売っていくだろうが、その後は親会社のカラーに染まっていくことだろう。


小さくて持ち運びできるPCの市場が小さいのは事実で、それはIBMに限った話ではない。
プロセッサの動向を見ても、あまりモバイルを目指しているような気はしない。
でもモバイル目的でなく、小さなPCが欲しい人はけっこういるはずなのだ。
それはPCを使えば使うほど、そういう傾向が強まってくるものだ。


PC Watchの記事にあるように、来年もモバイルにとってはあまりよくない年になるだろう。


http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1228/mobile272.htm


だが、1ユーザとして、以前のようにモバイルPCはもっと流行ってほしいと思う。
小さいコンピュータって、それだけですごく魅力的じゃない!?
文字通り、手のひらに載るコンピュータを電車の中とかで使ってみたい。
そう、かつてのThinkPad220やウルトラマンPCのように。


IBMLenovoがどんなPCを作っていくか分からないけど、またあの時のような、わくわくするPCを作ってほしいものだ。