プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

とんがったヤツでもいいじゃん!?


プロジェクトXが終了だそうで。


NHKにしてはちょっと過剰な演出に、かつては「やらせ」問題なんかもあったりしたわけだけど、ドキュメンタリーではなくエンターテイメントとして見れば、個人的にはとても楽しめる番組だった(ちょっと暴言かな)


苦況にたたされた技術者がいかに困難を克服し、成功させるに至ったか。その盛り上げ方がうまく出来てたな。特にエンディングで流れる「ヘッドライト・テールライト」がまたいいんだよねー。プロジェクトXとしては「地上の星」の方がメインなんだろうけど、ぼくはエンディングの方が好き。


最近はちょっとネタ切れの感があったかなあ。言ってしまえば、まあ年寄りが過去の栄光に酔いしれるみたいな感じがあって、そういうのを嫌う人もいたかも。ま、結局はみんな飽きたってのが本当のとこかな。


ま、そんなとこが番組終了の理由なんだろうけど、ぼくなりの解釈をちょっと考えてみた。それは今の世の中、尖ったやつが減ってきたんじゃないかってこと。


世の中成功した事例とかはいっぱいあるわけで、そういう意味でネタ切れってあまりないような気がする。にもかかわらずうち切られるのは「プロジェクトX的」なプロジェクトが減ってきてるんじゃないだろうか。


主人公達はみんないろんな夢を持ってる。その夢はみんなに「ばかげてる」と言われ、反対される。でも彼らは夢を捨てず、様々な困難に立ち向かって成功する。それがこの番組の目指すストーリー。


でも今はどうだろう!?企業はみんな無難な道を選んで、冒険をしてないように見える。なんか「とんがった」製品って、あまり見ないんだよな。


かつてソニーのウォークマンやプレイステーションは、企画段階でかなり叩かれたらしい。曰く、「録音できないカセットなんて、売れるわけがない」「任天堂が天下の時代にゲーム機なんか出してどうする」云々。でもそれらがどうなったかは、みなさんご存じの通り。


新しいことはいつの時代も叩かれる。それを物にしていくのは、奇抜なアイデアじゃなく、あきらめない努力と情熱。プロジェクトXはそれを教えてくれている気がする。


ジジイの昔話になるけど、昔はもっとメチャメチャな、なんかいろんなものがあったですよ。商売として成り立ったものは少ないかもしれないけど、なんかね、作った人の情熱とかを感じるような、そんなのが多かった気がするんだ。


まあ商売として見れば無難な方がいいんだろうけど、個人的には企業にもっともっと冒険して欲しいと思うわけですよ。:)