プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

W-SIM開発用Linux端末について聞いてみた


金曜日ESECのソフィアシステムズさんブースにて、W-SIM開発用Linux搭載PHS端末 Sandgate WPについて、いろいろ聞いてきました。


端末は昔よくあったストレートタイプで、開発機らしくシンプルな感じです。開発用のPCと普通のUSBケーブルで接続されていました。このUSB端子は給電用とのこと。

開発環境


裏蓋を開けるとデバッグボードを接続するための端子があります。デバッグボードは置いてありませんでしたが、このボード経由でPCからソフトウェアのダウンロードや端末のデバッグが出来るそうです(USBやLAN経由でデバッグボードに接続可能)


ソフトウェアはLinuxでクロスコンパイルし、JTAG経由で内蔵フラッシュメモリに転送するようです。アプリ開発はLinuxで行いますが、W-SIMやハードウェアのアクセスをAPIで提供するミドルウェアW-TOOL(仮)が富士通ソフトウェアテクノロジーズさんから提供予定だそうです。

個人提供について


開発キットの個人購入については検討中で、要望が多ければ実現したいとのこと。ただし、端末メーカと違って情報公開を制限する必要があることから、どのような形態になるかは未定。値段についてもミドルウェアの価格などが決まってないので、これも未定という話でした。ライセンスの問題もあるのでしょうね。


「端末だけを個人へ販売する予定はあるか」という質問に対しては、これも要望が多ければ前向きに考えたいと言っておられました。ちなみにW-SIMは「W-ZERO3のものを抜いてそのまま使っている」という話なので、兼用も可能かもしれません。


みなさん、ソフィアシステムズさんにどんどん要望しましょう!:)

感想とか


開発キットについてですが、最低限端末とLinix、JTAGがあれば開発は可能かもしれませんが、実質アプリ開発にはミドルウェアが必要で、最低限の構成だけでも、けっこうな価格になってしまうような気がしています。


ちなみにミドルウェアなしでW-SIMに直接アクセスするためにはWILLCOMコアモジュールフォーラムに加入して情報を得る必要があるそうです。個人で加入できるんだろうか・・・


いくつか写真や資料をもらってきたので、のちほどアップしたいと思います。とりあえず、こんなところで。


なお、これらの情報は私が個人的に説明員に聞いたもので、内容を保証するものではありません。また、開発中のため仕様が変更になる可能性もあるそうですので、あしからず。