プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

プログラミングの楽しさとは、再び(前編)


以前も書いたのですが、プログラミングの楽しさについて、性懲りもなく再び書いてみようと思います。今回は私がプログラミングにハマっていく過程を振り返ることで、その楽しさを伝えるという試みをしてみます。

アルゴリズムを考える


第5回 配列を理解してアルゴリズムを考える:ITpro

プログラミングの面白さは“考えること”にあります。どう処理すればよいかをイメージできない複雑なことを,創意工夫でスパッとコードで実現できたときの爽快感は,他の仕事では得がたいものかもしれません。


やはり専門家の文章というのは上手ですね。以前私はプログラミングの楽しさを伝える記事を書いたことがありますが、その楽しさをうまく表現することは出来ませんでした。自分ではすごく楽しいと思っていても、それを文章で表現するのは難しいことを実感しました。


おじさんの昔話になってしまうのですが、プログラミングとの慣れ染め(笑)や楽しさなどを改めて書いてみたいと思います。これを見てプログラミングに興味を持つ人が現れたならば嬉しいですね。


ちなみに以前も同じようなことを書いていますので、前に見たという方はどうかご容赦下さい。

コンピュータとの出会い


私がコンピュータというものに初めてふれたのは高校2年の頃です。


ラジオ少年だった私はエレクトロニクスのエンジニアになりたいと思い、工業高校の電子科に入学しました。ご存じの方は分かると思いますが、電子工学はほとんど数学の世界でして、数学が苦手なのに電子科へ進んでしまった私はあっという間に落ちこぼれます。考えなしに行動してはいけません。:)


そんな時同じクラスの友人Aに誘われて、私は秋葉原のX-Oneというビルに行きます。彼が言うには、そのビルにはコンピュータが置かれていて、何とタダで一日ゲームが遊べるというのです。世はインベーダーブームの真っ最中。100円玉をいくら使ったか分からないぐらいスペースインベーダーにハマっていた私が二つ返事でそのビルに向かったのは言うまでもありません。


初めて見るコンピュータはむき出しの基盤が何層か積まれた、見るからにメカという様相。基盤には白黒モニタとキーボードがつながれていて、時代の先端を感じた覚えがあります。そんな基盤が8台ぐらいあって、それぞれにゲームがロードされていました。

スタートレック


その中でぼくらが熱中したのは、かの有名なスタートレックというゲームでした。宇宙戦艦ヤマトゲームと名前を変えてはいましたが、内容はほぼ同じ。ビデオゲームといえばシューティングやアクションぐらいしかなかった時代、この斬新な戦略シミュレーションゲーム(になるのかな!?)はとても面白くて、友人と一緒に昼飯も食わず、開店から閉店まで遊び狂ってました。思えば迷惑な連中だったと思いますが、文句一つ言わず遊ばせてくれた店員の方々、ありがとうございました。


スタートレックはBASICで書かれていました。友人Aはゲームよりプログラミングが好きだったので、BASICのソースを修正してゲームを改造したり、何かプログラムを書いていたのです。その頃の私は、コンピュータはプログラムを入れることで動くということは知っていたものの、そのプログラムがどのようなものかは全く知りません。自在にプログラムを作るAを見て興味は持ったものの、自分はゲームに興じる日々が続いていました。

初めてのプログラミング


いつものようにマイコンでゲームをしていたある日のこと。私はお店の片隅に「潜水艦ゲーム」と書いてあるBASICのプログラムリストを見つけます。プログラムに興味のあった私はそれを手にとって、何となく眺めていました。


その時の感動は今でも忘れません。文法もよく分かっていませんでしたが、読み進むうちプログラムというものがどういうものなのか、おぼろげながら見えてきたのです。長年解けなかったパズルの正解が突然分かった時のような感覚でしょうか。


さっそく私はこれをマイコンに入れてみようと思い、Aに簡単な使い方を教わります。基本的な入力方法とNEW/LIST/RUNなんかを教えてもらったのかな。記憶があいまいなのですが、たしかそのプログラムは動かなかったと思います。それでも私がプログラミングの楽しさに目覚め、マイコンにハマっていくのにそれほど時間はかかりませんでした。

続きます


長くなってきたので、続きは後編で。どうも歳を取ると話が長くなってしまっていけませんね。:)