プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

プログラミングの楽しさは教えるものじゃなくて

さて、この子にプログラミングの楽しさを教えるとしたら、どうしたらいいだろう?


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そもそも現代の子供は、これだけソフトウェアがあふれているなか、コンピュータにプログラムを入力して、それを動かすことをおもしろいと思わないのではないか?


子供がプログラミングを理解するのに、取っつきやすい本やサイトなんかがあったら、誰か教えてください。


いま、プログラミングを楽しんでいる中学生から高校生くらいの若いひとは、どうやってその世界に入っていったんだろう?

http://anond.hatelabo.jp/20070914115225


これはyasuhoの個人的な見解なので、あくまで参考程度にされると嬉しいんですけど。

まず前提として


プログラミングの楽しさは教えるものじゃなくて、その人がプログラミングを楽しいと思えるかどうかだと思うんですね。


興味を持つかどうかは、まわりにプログラミングをする人がいるかどうかだと思います。たとえばサッカーなら、TVの中継を見てエキサイトしたり、友達と一緒に遊んで楽しかったから、やってみたいと考えるようになるんじゃないでしょうか。


何かプログラムを作って動かす様子を見せる、なんてのもいいと思います。たぶんしょぼいものでもいいんじゃないでしょうか。だって自分の作ったものがパソコンの中で動くんですよ。こんなに面白いオモチャはないでしょう。プログラマの職場に連れていくのは・・・逆効果かも(笑)


もしも興味を持つようだったら、作り方や本を購入してもいいでしょう。本を選ぶポイントとしては、難易度も大事ですが分からないことがあった時に方法を探しやすい本がいいと思います。きっと、プログラムを作ることに興味があれば、自分から勝手に学んでいくだろうから。:)

ちなみにyasuhoの場合


最初はコンピュータって、すごく難解で自分には理解できるものじゃなく、つまらないものだと思ってた。数学も苦手だったし。というか、今でも苦手。^^;


で、高校時代の友人Aがマイコン好きで、一緒にアキバのマイコンショップに行って遊んでた。ぼくはゲームばかりだったんだけど、Aが怪しげなリストを見てゲームを改造してたんだよね。「すごいなあ」というとAはこれはBASICというもので、プログラムというものだと教えてくれた。


ある日ふとショップにBASICのリストがあるのを見つけて、Aに教えてもらいながらマイコンに入力してみた。たしかそのプログラムは動かなかったんだけど、Aにいろいろ聞いたり動かしたりしてるうちに、なんとなく感覚がつかめてきた。「これならぼくでもできそう」ってね。


それから一人でアキバに行き、プログラミングの勉強をするようになった。当時のショップはマイコンが使い放題だったし、電源を入れればすぐにBASICを書いて動かせる状態になるものが多かったから、ずっといじってたっけ。あの時はありがとうございました。>ショップの方々


書籍はどれも難しいものばかりだったので、もっぱらショップのマイコンの横に置いてあったBASICリファレンスで勉強したっけ。命令を一つ一つ実行してどう動くか見る、ということを繰り返していた。ちょうど覚えたての頃にこうした環境があったことは、今思えばとても幸せなことだったと思う。

とはいうものの


本当にプログラミングが好きになるかどうかなんて、その人次第。現在はプログラミング言語や環境も選択肢は多いんだけど、よほど意欲がない限りプログラムを作れるところまでやらないのではないでしょうか。


だからyasuhoは楽しいって思えた感覚を大事にして欲しいって思う。運よく何かのプログラミングにふれる機会があって、ちょっとでも楽しいって思える瞬間があったら、それをきっかけに様々なことにチャレンジしていって欲しいな、って思うのです。