プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

失われてしまった何か


SlashDotにて、NDS上でデモプログラムを動かした人がいることを知る。


http://slashdot.jp/articles/05/01/31/0414229.shtml?topic=76


世の中には、本当にすげー人がいるもんだ。
さっそく詳細情報を仕入れるべく、DSLinux.orgへ。
ていうか、DSLinux.orgなんてものがあるというのもすごい気がする。


http://www.dslinux.org/forums/index.php?showtopic=45&st=220&p=2057&#entry2057


詳しくリンクをたどっていくと、デモを動かした人のページへたどり着いた。


http://www.bottledlight.com/ds/


最初はふーん、そうなんだ、みたいな感じで見ていたのだけど、ちょっと気になる記述を発見。

Running both ARM9+ARM7


ええっ!ARM9とARM7って、同時に動くのか!?
もしこれが本当なら、すごいことだよね。
GBAのゲームを上の画面で動かして、下の画面でNintendo DSのゲームを動かす、ということが同時にできるのだろうか。
本当にそういうコンビネーション的なゲームが出てきたりして。


というわけで、今後のdsdev.orgに期待してしまう私でした。
早く開発ができるようになるといいな♪


GBAもそうなのだが、やはりこういうアングラっぽいデバイスのプログラムを作るというのは、それだけでわくわくするね。
特に趣味でプログラムを作る時は、ぼく自身が楽しくなくてはダメなのだ。


Windowsなどでプログラムを作った方が制限もなく、自由にプログラムできるのかもしれない。
けど、そういうのは作っていて、全然わくわくしないのだ。
特に膨大なAPIを相手に作るというのは、それだけでもうゲッソリだ。
仕事で作るならともかく、趣味で作る気にはなれない。


「DSでLinuxとか自作プログラムが動いたとして、それがどうなの?」と思う人も多いと思う。
こういうことをする人の多くは、もちろんハックしたりするのが好きという人もいるけど、何よりやってて楽しいから、やっていると思うのだ。
これを使って何をしたいのか、細かいことはあまり問題じゃない。
もちろんそれでLinuxのようなものが動き、それを使う人に喜んでもらえるのは、開発者冥利に尽きるとは思う。


このわくわく感は、きっと今のパソコンが失ってしまった、何かなのだ。
まだパソコンがマイコンと言われていた頃の感覚。
非力なパワーにがっかりしながらも、なんとかしようという工夫が多く見られた、あの頃。
便利なツールやソフトなんてなくて、まずは自分で作ることから始めなければならなかった、あの頃。


そういうものを、この手のデバイスやユーザ達に感じるのだ。
単にぼくが歳を取ってしまっただけかもしれないけれど。