物を大事に使うって、もう古い考え?
「物を大切に使う」って、大事なことだと思います。古いからダメっていうものじゃないんじゃないかなあ。
電気用品安全法
電気用品安全法なる法律が施行されようとしているという話を聞いた。いや、厳密にはすでに施行されていて、猶予期間が過ぎた製品から規制が始まるとのこと。
(内容についてはここが詳しいです)
実際にどの程度規制されるかは分からないけど、徐々に古い電気製品は購入しづらくなってくると思われる。
物を大事に使うということ
このような法律が制定された背景は分かりませんが、何か本来の目的にある「電気用品による危険及び障害の発生を防止」以外の理由や思惑が何かある気がしますね。
まあそれはともかく、これを見て一つだけ感じたことがあります。それは、この法律が物を大事に使うということを軽視しているのではないかと思われる点です。
長年に渡る不景気とデフレで、電気製品は昔より安く手に入るようになりました。でも、今の物はコストをやすくしているせいか、わりと壊れやすくなった気がします。修理しようと思っても、大抵の物は「買い替えた方が安いですよ」と言われます。事実1万円程度のものだったら、修理台の方が高くなるのです。
昔の電気製品は今より高いものでしたが、頑丈にできていて、なかなか壊れませんでした。「買い替えた方が安い」と言われたことはほとんどなかった気がします。私はもう30年以上前のラジオを今でも持っていますが、ちゃんと動きます。まあさすがにガタがきてる部分もありますけどね。
電気製品に限らず、昔は物を大事に使ったものです。物と言うのは不思議なもので、使っていると壊れませんが、放っておくとすぐに壊れたりします。生き物ではないのに、何か生きているような感覚にとらわれることがあります。
もうこんな考えは古いかもしれないなあ。新しいものをどんどん買った方が経済も発展するだろうし、単なる懐古趣味って言う人もいるかもしれない。
けど「物を大切に使う」って、大事なことじゃないかなあ。その方が「思いやり」のある社会になるような気がするんですけどねえ。