BCLラジオカタログを買ってきました
というわけで、BCLラジオカタログを買ってきました。:)
タイトルの通り、これは当時のBCLラジオのカタログをそのまま本にしたような感じですね。スカイセンサーやクーガーといった単語に反応してしまう人にはオススメな本。逆に見る人を選びます。
yasuhoとBCL
私とBCLの出会いは中学生のころ。小学校6年の時、学研の科学の付録についていたダイオードラジオでラジオの魅力に取りつかれていた私は、ある日家にあった真空管ラジオを何気なくいじっていました。何を聞くでもなくダイヤルを回していると、何やら聞きなれない音楽が聞こえてきました。しばらく聞いているとラジオから「こちらはモスクワ放送です」というアナウンス。
まだインターネットもなかった時代。家のラジオで海外の放送、それも日本語放送が聞けるということは、それだけでとても新鮮でした。調べてみると、いくつかの国で日本語放送がされているらしい。それだけでなく、短波ラジオがあれば海外の多くの放送を聞くことができて、それを聞く人のことをBCL(BroadCasting Listeners)と呼んでいるのでした。
そんなわけで例によってオジサンの懐古趣味と共に私が印象深いBCLラジオを紹介してみたいと思います。
思い出のBCLラジオ
スカイセンサー5800
まだBCLラジオを買う前、友人の家にあった。もちろん羨望の眼差しで見ていた。いじらせてもらったはずなのだけど、ほとんど記憶がない。でもそのかっこいいフォルムは、間違いなくBCLラジオの購入意欲を高まらせたはず。
スカイセンサー5900
これはかっこよかった。ラジオオーストラリアのISが流れるCMもよかった。最後までクーガーとどちらを買うか悩んだなあ。最終的にクーガーにしたのは、やっぱり感覚だったような気がする。
BCLラジオたちを見て
30年ぐらい経過しているはずなのに、デザインやフォルムをほとんど忘れていませんでした。購入機種については使い倒したのはもちろんのこと、カタログなんかもかなり長い間見ていたのでしょうね。昔マイコンを持たない少年がカタログを見て思いをはせていたことに近い感覚があるでしょうか。
なぜ当時これに夢中になっていたのか。ラジオのかっこよさ。ベリカードの収集。理由はいろいろあると思いますが、私が最も楽しく感じたことは何が出るか分からない感覚でした。
ラジオのチューニングつまみを回せばいろいろな言語の言葉や民族音楽などが飛び込んでくるBCLラジオ。まだインターネットもパソコンもなかった時代、それは異国に思いをはせる楽しさがあったのだと思います。当時は何を聞くでもなく、ラジオのつまみを回していたものです。
インターネットが普及した現在、短波放送を聞いても当時ほどの感慨は得られないかもしれません。でもこのアナログの感覚は何とも言えない楽しさがあるのです。いや、アナログだからこそ楽しいと言っていい。もし触れる機会があれば、ぜひBCLラジオの楽しさを感じて欲しいと思います。
P.S.
本を見ていたら、今でもこんなラジオが売られていることを知りました。
いいっすねえ、このフォルム。思わず欲しくなってしまった。:)
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