プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

私のモバイル歴 (後編)


というわけで、前編に引き続きyasuhoのモバイル歴を振り返ってみます。

Kyocera DataScope DS-110


ChipCardにPHS機能をつけた京セラの意欲作。片側はPCカードになっていてPCと接続するとモデムになったりデータ交換したりすることが出来た。Add-onソフトを追加することができて、ブラウザや他のアプリが使えたり。まだインターネットが使える携帯もなかった時代。


もちろん開発キットは無償で提供されていて、ユーザがプログラムを自分で作ることもできた。ChipCardのようにアプリが公開されて、一時期けっこう盛り上がる。私もアプリをいくつか作ったっけ。


このように革新的なマシンだったんだけど、マニアックすぎてあまり売れなかったらしい。早すぎた傑作、ってやつですかね。W-ZERO3の売れる現在に出ていたら、どうだったろうか。

IBM ThinkPad 240


私にとって二代目のThinkPad。大きさや重量などバランスのいいB5ノートだったように思う。最終的にはヒンジ部分が壊れてLCDが表示されなくなってしまった。モバイルノートって、たいてい最後はヒンジ部分がいかれてしまうような気がする。


意外によかったのがトラックポイント。最初思っていたより感覚的に操作できるし、何より手をホームポジションから動かさなくていいところがいい。現在はトラックパッド全盛だけど、個人的にはトラックポイントがもっと普及してほしい。


これ以降IBM(というかLenovoか)には魅力的なモバイル向けノートがないなあ。220みたいな、モバイルに特化したノートをぜひとも出して欲しいもんです。

SII Ruputer


甦った腕コン。これもアプリをPCで開発できることがウリのガジェット。メーカ公式のフォーラムやソフトウェアコンテストの開催など、メーカが積極的に開発を支援していた。ちょっと大きめで無骨な感じの腕時計だけど、十字キーなどもあって操作性は悪くなかったな。


開発情報やライブラリなどもわりと充実していたんだけど、ユーザメモリが少なく、ファイルアクセスや描画の遅いところがちょっと不満だった。まあ8ビットCPUでは仕方ないか。アプリ開発としてはけっこう楽しませてもらいました、はい。

Panasonic Let's note T2


各社がモバイルPCにあまり力を入れなくなっていた頃、一人がんばっていたのがPanasonic.年々パワーアップしていくけど、基本はこの時代に完成していたと思う。


ドライバの不具合か、月に一回ぐらいBlue screenになっていたこと以外は特に不満もなく、わりと長く使ってましたね。さすがにパワー不足を感じ、T4を買うわけですけど。

Panasonic Let's note T4


モバイルノートで大事なこと。人により違うと思いますが、yasuhoがモバイルPCに求めるものは以下のようなこと(優先度順)

  • 軽さ。持ち歩くなら、やっぱり軽い方がいい。
  • バッテリー持続時間。一日ぐらい持ってくれると嬉しい。
  • 丈夫なこと。モバイルPCは持ち運ぶので、衝撃に強いものがいい。

そういう意味でLet's noteシリーズはかなり僕の理想に近いもの。そんなモバイラーの気持ちをよく分かっているLet's noteシリーズということが、ぼくが使い続けている大きな理由なのだと思います。

SHARP W-ZERO3


見た時すぐにいいな!と思った。同時にちょっと不安になった。これだけマニアックな感じだと、データスコープみたいに売れなくて、そのうちフェードアウトしてしまうんじゃないだろうか。しかし実際は売れないどころか次機種も出るほどの盛況。


これが発表される前、yasuhoはフルキーを備えたPDAが欲しかった。ちょっとした時にメモを取ったり、Blogの記事を書いたり。メイルやインターネットもできるといいな。電話としても使いたい。アプリが作れたら、もう最高!そういう意味で、W-ZERO3はぼくの理想に近いモバイルデバイス。


最近はあまりアプリを書いてないけど、長くつきあっていきたいと思います。

なぜモバイル機器が好きなの?


ぼくはなぜモバイル機器が好きなんだろう。持ち歩いていつでも使えること。高度に集積されたデバイスを所有することの喜び。理由はいろいろ考えられるんだけど、一番の理由は洗練された美しさなんじゃないかと思う。


モバイル機器は小さくするためにいろいろな制約がある。CPUパワーや外部ストレージ、通信速度や表示能力などなど、デスクトップPCなどと比べると非力だ。バッテリーは持って欲しいけど、あまり遅いのはやだな。持ち運ぶからできるだけ軽いのがいいけど、衝撃に強くあって欲しい。制約の中で様々な要求のあるのがモバイル機器。


すべての要求を満たすことは難しいから、機能の取捨選択はとっても大事になる。何を実現して何を犠牲にするか。どこまで実現できたらよしとするか。おそらくどのメーカも悩み、小型化の努力をすることで製品を出していると思うんだ。


そうやって産まれたデバイスは決して妥協の産物ではなく、ムダな部分がそぎ落とさたシンプルで美しいデバイスになっているもの。だからこそ美しいし、使いたくなるものになるんじゃないかとyasuhoは思うのです。


[8/7/2007: リンクを追加]




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