プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

こんな仮想計算機はいかが!?


世の中すごい人がいるものだ。


http://www.hacker.co.il/psp/bochs/


x86をCPUレベルでエミュレートする、bochsというソフトウェアを使っているそうです。
起動に10分かかるなど、実用的な速度ではないものの、ちゃんとエミュレートしてるところがすごい。
以前の組み込みデバイスやハンディゲーム機では全く考えられなかった世界だね。


今やハンディゲーム機だって、10年前の最新鋭パソコンと同じぐらいの能力を持つCPUを積む時代。
CPUパワーの問題で、昔だったら全然お話にならなかったエミュレーションも、だんだん実用レベルになってきている。
Javaや.NETのような仮想計算機の世界だって、十分実用になっているのはご存じの通り。


そういう意味で、なんかプラットフォームに依存しない、仮想計算機のようなもので統一されたコンピュータの世界が来ると、ソフトウェア技術者は楽なのにね。
JavaのVMや古くはPASCALのPコードみたいなのじゃなくて、低レベルのハードウェアアクセスもできてOSを作ることもできる、よりCPUに近い仮想計算機。
8ビットから64ビットまで、いくつかのファミリーがあるが、基本的には統一された思想でデザインされた命令セット。
これにより、64ビット環境では8bit/16bit/32bitプログラムの同時実行が可能。


WindowsならIntel x86系、MacならPower PC系、組み込み系ならARM系。
その他にも星の数ほどプロセッサって存在するんだけどさ。
プロセッサのアーキテクチャって、もうほとんど完成されちゃってるじゃん!?
それはそれで楽しいんだけど、何種類も同じような命令セットばかりなのも、ねえ。


別に今のはそのままで、現在のアーキテクチャを統合した命令セットのプロセッサがあってもいいと思うんだ。
各プロセッサのエミュレーションも可能なように、新たな命令セットをダウンロード実行できる仕組みもあるといいかな。
そうすればOSやソフト開発の労力も減って、より生産的なところへ力が使えるようになると思うんだけどなあ。


ただの妄想でございます。^^;