W-ZERO3: アプリ作成者がもっと増えてほしい
Windows用ソフトに比べれば、CEやWindows Mobile用ソフトはまだまだ少ないです。W-ZERO3をきっかけに、アプリやソフトウェア開発者がどんどん増えてほしいと思います。
なぜこんなのを作ったの?
先日正式バージョンをリリースしたTinyPad。このBlogをご覧の方の中には、こう思われている方がいらっしゃるかもしれません(誰も気にしてなかったりして^^;)
「なんでこんなの作ったの?W-ZERO3には最初からWordがついてるし、ネットには優秀なエディタもいっぱいあるじゃん」
正式版リリースを記念(?)して、なぜ私がこれを作ったのかを書いてみようと思います。
作ろうと思ったきっかけとか
W-ZERO3で動くプログラムを作りたかったから(笑)
W-ZERO3を買おうと思った理由の一つに自分でプログラムを作ることができるというのがあります。開発環境はもちろん、ファイルアクセスや通信ライブラリまで標準で用意されている。この手のデバイスでは、かなり自由度が高いと思います。何より、この小さなコンピュータで自分のプログラムが動くというのは、それだけでわくわくしますね。
どうせ作るなら自分がよく使うものにしたい。私がW-ZERO3で最もよく使うアプリはエディタです。Blogの記事を書いたり、メモを取ったりします。そんなわけで、まずはメモ帳を作ることにしました。
キーボードだけで操作できるエディタが欲しかった
私がW-ZERO3を買った第一の理由はフルキーボードがついているというです。もともと電車の中で文章を書きたい、PDAになって通信もしたい、という思いがありました。このデバイスはそんな私のニーズにぴったり合っていたと言えます。
PCでもそうなのですが、私はキーボードをメインで使います。マウスはもとよりカーソルキーまで手を伸ばすのが面倒な人なので、ショートカットキーを使いまくります。エディタはもちろんvi(笑)
そんなわけで、W-ZERO3でもキーボードだけで操作できるエディタが欲しいと思いました。TinyPadが目指したのは、そんなエディタです。
アプリ作成のサンプルに
これは後からつけた理由ですが、他のアプリ製作者のサンプルになるといいな、と思っています。
Windows Mobileのプログラムを作り始めて思ったのは、情報の少なさでした。多くの人がソフトウェアを作られているWindowsと比べるのは酷なことかもしれませんが、サンプルも少なくて苦労した部分もあります。クロスコンパイルしてターゲットで実行という組み込み特有の環境は、誰しも慣れているというわけではないので、開発者も少ないのでしょう。
Win32だしCだし、あまり見やすくありませんが、TinyPadはソースも公開しています。見ると分かりますが、基本はWindowsアプリと一緒です。少しでもこれからアプリを作られる方の参考になれば嬉しいなって思います。
アプリ作成者がもっと増えてほしい
TinyPadはけっして高機能なアプリではありません。すでにネット上には先人の方々が作られたCEやWindows Mobile用のエディタが数多くありますし、多くの方はそちらを選ばれるでしょう。
それでも私がこれを作ろうと思ったのは、自分自身が作りたかったというのもありますが、自分のニーズにぴったり合ったアプリがなかったからです。Windowsアプリなら多くの選択肢から自分の気に入ったものが見つけられたかもしれません。でも、CEやWindows Mobile用のソフトはまだまだ少ないです。
W-ZERO3をきっかけに一人でも多くのWindows Mobileソフト開発者が増えて、Windows並みに自作アプリ、さらには市販ソフトウェアも含めて盛り上がっていくといいな、って思います。