プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

PCの使い方を学ぶ前に学ぶべきこと

実際にはいくら警鐘を鳴らしたところで、多くの人はPCの買い替えとかしないって。そういうもんだよ :)

国内で使われているパソコンのおよそ3分の1に搭載されている基本ソフト、「ウィンドウズXP」が、あと1年で期限切れを迎えます。
それ以降は、ソフトの欠陥を修正するサポートが打ち切られ、ウイルスに感染する危険性が大幅に高まるため、専門家は注意を促しています。

“XP”サポート終了で注意呼びかけ NHKニュース

そもそも多くの人は「変なサイト見ないから大丈夫」って思って、1年後もそのままXP使うと思う。ぼくが知る限り、一般的なPCユーザのほとんどはWindows Updateのアイコンがタスクバーに出っぱなしになっていた。そもそもアップデートしてないんだから、今も1年後も状況は変わらない(笑)

セキュリティアップデートの意義を理解しているのは、PCに詳しい人か、もしくはウィルスに感染して痛い目にあった人だけだと思う。加えて、FlashやJavaのアップデートまでしてる人はさらに少ない。

企業だってどうだろう。新しいPCを買う予算もバカにならないし、XPから7 or 8への移行はアプリケーションの互換性問題もあって、単純に入れ替えれば済むという話じゃない。セキュリティに気を使っているIT部門がいて、かつ予算に余裕がない限り、そのままXPをPCが壊れるまで使うんじゃないだろうか。

なぜそうなってるかというと

災害と同じで実際にそれが起こるまで怖さが分からないからだ。バックアップの大切さに似ている。大切なことであるにも関わらず、それを教えてくれる場所や機会は意外なほど少ない。

最近自宅のパソコンがマルウェアに感染した。ヨメさんが怪しいサイトを開いて、ダイアログに反応してしまったらしい。もちろん各種セキュリティパッチは適用していたし、アンチウィルスソフトも導入してはいたけど、感染は防げない。「どうしよう」と動揺していたので、即座にネットワークを遮断して電源を落としてもらった。

必要なのは、セキュリティに対する知識なんだと思う。どうやって警戒するか、感染してしまったらどうするのか。でもその知識を知る場所は限られている。

そういう意識を変えていくには

知識を得る場所を増やすこと。運転免許を取得するための教本の最初には、必ず安全に対する心構えが書いてある。それと同じように、パソコンの説明書、ソフトの使い方の本、もちろんスマフォやタブレットの本、様々な本の最初に、セキュリティに対する心構えを書くべきだと思う。

引用先の記事にあった教育委員会の方が「予算がない」と言うのは、それが重要なことだと思ってないことからくるセリフだ。そうじゃなくて、まずは教育委員会や学校が率先してセキュリティ対策をすべき。

PCの使い方やプログラミングを教えるのは、その後でいいんじゃない!? :)