プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

漢字フォントの研究


先日hamytethさんよりGBAファイラーに「フォントのサイズ変更があるとよい」というリクエストがあったので、フォントを探す旅に出ることにした。
恵梨沙フォントは、通常の文章であれば読むのにほとんど支障はないのだが、画数の多い文字(例えば憂鬱とか薔薇とかね)はさすがにつらい場合がある。
いろいろなサイズで読めた方が便利な場合もあるだろう。


フリーで使えそうなフォントがないかどうか探していたところ、なかなかよさげなフォントが見つかった。
古川泰之さんが作られた、東雲(しののめ)フォントというフォントである。


http://openlab.ring.gr.jp/efont/shinonome/


ライセンスフリーで、12/14/16ドットといろいろなサイズのフォントが揃っている。
BDFのファイル形式はどんなものなのか調べていたら、itouhさんのページに、bdf2bmpがあった。
便利なツールを提供していただき、ありがとうございます。>itouh様 (_O_)


さっそくビットマップに落として見てみたら、漢字についてはJISコードがそのまま展開されているようだ。
これなら恵梨沙フォントの漢字コード->フォントオフセットルーチンがそのまま流用できる。
思ったより簡単にファイラーで扱うことができそうだ。


フォントを探していて思ったのは、フォントを作っている人がとても多いということだ。
フォントのデザイン、特に少ないドット数で文字を表現するのは、それだけでもかなり楽しい。
さすがに漢字全てのデザインを作る根性はぼくにはないけど、ファイラー用の可変ピッチ英数字を作るのは、なかなか楽しかった。
絵を描くように、デッサンする楽しさがそこにあるのだろう。


先人が苦労して作られたフォントを、幸いにしてフリーで利用できるぼくは、とても幸せである。
(作者の方々、ありがとうございます)
加えて、それらを簡単に取得できてしまうという、インターネットとブロードバンドが普及した時代にコンピュータが使えることに感謝したいと思う。
偉大な先人のようにはいかないけれど、使った人が、それを使えてよかったなぁと感じる。そんなソフトを作りたいと思っている。
「便利に使っています」そんな風に言ってもらえたら、すごく嬉しいよ。


さて、まずはBDFファイルをファイラーで扱えるように、バイナリイメージに展開するプログラムから書き始めよう。
フォントが出来たら、それを表示するルーチンを作って、ファイラーとテキストビュワーを改造して、文字サイズ選択オプションを付けて。。。
一つ一つの作業量は多くないが、いろいろやることがありそうだ。


hamytethさん、どうか気長に待っててくださいね。^^;;