プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

プログラマに向いてる人、向かない人


GBAファイラーでチマチマ読み続けて、最近ようやく読み終わった。


Cプログラミング診断室
http://www.pro.or.jp/~fuji/mybooks/cdiag/index.html
改訂新版 Cプログラミング診断室 Cプログラミング診断室―うつくしく健康なプログラムのために


もう10年も前の本だが、扱われている例題は全て実際に使われているものであり、理屈や理論じゃなく、実践に使える本である。
何より、これだけの内容がインターネットで公開されている、というところがすばらしい。
ちょっと長いけど、プログラマさんはぜひ読んでみてください。
読み物としても面白いから。


まさか現場がこんなプログラムばかりだとは思わないけど、それぞれのプログラムは迫力満点(笑)である。
たしかに、まわりに手本となるよいプログラムがないと、こんな風になってしまうのかもしれないな。
でも本当の理由は、きっと別のところにあるのだ。


著者も述べているが、よいプログラムを読むことが、最もよいプログラミングの勉強である。
言ってみればプログラマは大工さんなどの職人に近いと思う。
棟梁は最初の道具の使い方は教えてくれるかもしれないが、後はそれほど細かく教えてくれるわけではない。
弟子達は棟梁の技術を見ながら、自分で技術を学んでいく必要がある。


とはいえ、弟子達も自分たちの仕事があるわけで、ぼーっと棟梁の仕事を観察しているわけにはいかない。
仕事が終わった後に、家でイメージトレーニングをしたりすることもあるだろう。
必要であれば本を読んだりして、知識を身につけることも必要かもしれない。
受け身のままでは、自分の技術は育たないのだ。


プログラマに向いてる人と向かない人があるという話をよく聞く。
ぼくが思うに、それは単純にプログラミングに興味があるかないかだけだ。
興味があるものは自ら進んで勉強したり、実践したりするものだ。
特に人のコードに対しては人一倍興味を持ち、仕事以外でもソースがあれば喜んでみたりするはず。


この本に出てくるプログラマさん達は、きっとプログラミングがすごく好きというわけではなかったのだ。
もちろん仕事である以上、全てが面白いプログラムというわけではない。
たまたま自分にあまり興味がない分野だったのかもしれない。
一生懸命書いたコードだけど、きっとどこかつらい気持ちがあったんだろうね。


ぼく?いやー、ぼくは好き嫌いがはっきりしてるからねー。
自分が興味ないと、本当につまらなそうな顔をしているらしい。
プロ根性が足りませんな。^^;