プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

マイコンと私と昔話

そういう無線ショップにパソコンが入ってくることになる。パソコンは少なくとも初期の頃無線と関係無かったけど、趣味的電子機器の来る場所は無線ショップだったのだ。

初期パソコンはアマチュア無線ショップで売られていた - 仮想と現実

あー、そういえばそんな感じだったねえ。

ボクが最初に触れたマイクロコンピュータ(以降マイコン東芝のEX-80BSは、かつて秋葉原にあった角田無線のX-Oneというお店(今はソフマップMac館になっている細長いビル)の5Fか6Fあたりに展示されていた。角田無線は名前の通り、アマチュア無線を中心に扱うお店で、1Fは当時流行っていたBCLに関連したラジオやグッズなどが展示されていたように思う。

当時マイコンが多く展示されていたラジオ会館は、名前の通り無線屋さんが多かった。エスカレータで行けた1-4Fあたりまではアマチュア無線関係のお店が多く、それより上にマイコンショップが多かった印象。ちなみに最上階にはBit-InnやマイコンセンターRAMがあり、秋葉原マイコンの聖地的な感じになっていた。

あと名前は忘れてしまったんだけど、ラジオ会館近くの雑居ビルの2Fにマイコン屋があった。周辺には、これまた無線屋さんが多かったな。というか、当時の秋葉原は無線屋さんが多かった気がする。

家電屋さんも扱っているお店がちらほら。今はやはりソフマップになってしまった、かつてのヤマギワ電気本店の1Fには、結構な数のマイコンが展示されていた。初めて買ってもらったコンピュータであるSHARPのPC-1211というポケコンは、ここで買ったんだよな。とてもメジャーとは思えなかったマイコンを1Fで展示していたのは何故だろう。マイコンが好きな店員さんがいたのかな :)

実際のところはよく分からないけど

たぶんあまり売れるもんじゃなかったんだと思う。今の貨幣価値で考えると、30-50万円ぐらいしたと思われる代物を、大人はもちろん、子供が簡単に買ってもらえるわけはなく。羨望の眼差しでマイコンを眺めて、触って、カタログを持ち帰る人々が大半だったはず。

そんな事情を店側も分かっていたのか、当時のショップでは、マイコンをほとんど自由に触らせてくれた。何時間も触っていても、文句を言われた覚えはない(当時のお店の店員さん、ゴメンナサイ…)マイコンはもちろん、マニュアルも備え付けられていて、ロードやセーブも自由ってところが多かった。ほんと、おおらかな時代だった。

そうそう。MZ-80K/Cなんかは、電源投入状態で放置されているところが多く、不遇な存在だった。カセット入れたままにしておくと取られてしまう危険があったからだと思うんだけど、マーケティング的には不利だったね、あれは。

商売にはならなかったと思うけど

自由に使わせてもらえたおかげで、コンピュータとプログラミングの楽しさを存分に体験させてもらうことができました。今の私があるのは、あの頃広い心でマイコンを使わせてくれたショップの方々のおかげです。この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました (_O_)