PC-8001を使っていた頃の情熱はまだあるだろうか
日々ちまちま読み続けて、先日ようやく読み終わった。
記事の一字一句、なめるように読んでしまった。
広告などに見入ってしまったこともしばしば。
思えば当時はアスキーやI/Oを、それこそ広告の一字一句まで眺めて、いつかマイコンを手に入れる日を夢見ていたものです。
あの時代を知る人であれば、間違いなく「買い」でしょう。
当時の広告や年表、その他8ビットパソコンのカタログ。
資料的な意味でも、持っていて損はないです。
収録ゲームがアスキーのものばかりというのは残念だけど、まあ仕方ないかな。
それよりも、BASIC起動が出来ないのは残念でならない。
MSXの時と違ってソフトウェアの版権とかがあるのだろうけど、ゲームよりBASICをいじってみたかった。
ゲームはダンプリストで掲載されてたって、この本を買う人は文句を言わないはずだ。:)
ぜひともBASIC起動ができるエミュレータの公開をお願いしたいものだ。
当時活躍していた人たちの話や、今だから明かせる開発秘話。
懐古趣味と言ってしまえばそれまでだけど、彼らには共通点がある。
それはマイコンが好きで好きでしょうがなかったこと。
スタープログラマー達に限らず、当時は誰もがみなマイコンをいじるのが楽しくて仕方なかったはずだ。
ハードウェアが貧弱だとか、BASICが遅いとか、そんなことは大きな問題じゃなかった。
もちろん不満は多かったけど、それよりもこの新しいオモチャで何ができるのか、考える気持ちの方が強かったよね。
なければ作る。それが当たり前。
そういう気持ちが、この本には溢れているのだ。
ぼくは今でもコンピュータやプログラミングが大好きだけど、はたしてあの頃ほどの情熱を持ち続けているだろうか。
ハードもソフトも情報も、今は格段によくなっているはずなのに、当時ほど燃えてこない気がするのは、歳を取ったせいだろうか。
このブログみたいに文句ばかり言って、自分の努力が足りないことの言い訳にしているんじゃないか。
この本を読みながら、そんなことを考えた。