プログラマyasuhoの隠れ家

某ソフトウェア企業に勤務するおじさんプログラマyasuhoです

プログラミングは職業にすべきか、趣味がいいのか?


プログラマを職業にすべきかどうか、それはぼくにも分かりません。でも、それが自分にとって、好きになれそうか、情熱を持てそうか、ということは大事なことだと思います。


最初は本当に願っていたことじゃなかったとしても、自分がやりたいという熱意は周りに伝わり、やがて自分が望んでいることに近づいていくことが出来るんじゃないかな、って思います。

職業にすべきか、趣味がいいのか?


学生時代、プログラミングに興味を持ち、それが好きになる。それを職業にしたいと考える。ごく自然なことだと思います。


好きなことを仕事に出来るのであれば、それはとても幸せなことのように思えます。好きなことであれば、誰よりも得意でしょうから、仕事の効率も上がるでしょう。つらいことでも、嫌なことをイヤイヤやるよりいいかもしれません。


でも、仕事である以上、楽しいことばかりであるとは限りません。もちろんつらいこともありますが、自分が本当に好きな部分を仕事で出来るとは限りません。何より、プログラマを望んだのに、そうでない仕事につくことも珍しいことではないのです。


プログラミングは職業にすべきか、趣味がいいのか?どちらがいい悪いはないと思いますが、それに関して私が思うところを書いてみました。ただし、あくまで私の思うところなので、そういう見方もあるぐらいに読まれるのがよいと思います。

(職業であることの)メリット

好きなことを仕事に出来る


「好きこそ物の上手なれ」と言います。好きなことが仕事に出来るのであれば、それは何より幸せなことではないでしょうか。


仕事に対するモチベーションも興味のないことよりはるかに大きいでしょう。つらいこともあるでしょうけど、好きでもない仕事をするのとは違うと思います。

幅広い経験と知識を得られる


技術だけでなく、プログラミングに対する幅広い経験と知識を得ることができます。


もちろんホビーとしてのプログラミングでも多くの知識や技術を得ることは可能です。でも、職業として得られるものは大きいと思います。多彩な技術にふれる機会も多いですが、何よりもソフトウェアの開発工程・ユーザとの交渉・トラブルへの対応といった、人間関係の経験を多く得られることが最大のメリットではないかと思います。

自分の作ったものをユーザに使ってもらえる


自分が作ったソフトが動いて、それをユーザに使ってもらえるのは、何ともいえない嬉しさがあります。


趣味で作ったソフトを公開した場合でもユーザに使ってもらうのは同じなのですが、商用アプリになるとまた違った感じがあります。なんと言うか、実際に社会の役に立てているような感覚というか。同時に製品に対する責任の重さも背負うわけですけど。

(職業であることの)デメリット

プログラマを続けていくことの難しさ


プログラミングが好きで、仕事として続けていきたいと思っても、それを実際に続けていくのは難しいです。


プログラマ35歳定年説という話は聞いたことがあると思います。私は信じていませんが、プログラマを長く続けていくのは難しいことであると感じています。特に大手企業では、その傾向が強いようです。

労働時間が長い


プログラマに限らず、この業界自体、長時間労働が慢性化している傾向があります。


深夜残業や休日出勤はもちろん、連日に及ぶ徹夜。定時に帰ることはあまりないです。会社や業務によって多少の違いはありますが、残業は多いと思って間違いありません。

地位を低く見られることがある


プログラムは自給の安い若い連中に作らせておけばいい


とても失礼な話ですが、業界にはそういう認識の会社がまだまだ多いのです。働き始めて何年かすると「コーディングはそろそろ若い人たちに任せて」なんてことを平気で言われます。プログラマを続けていくことの難しさはこんなところにも原因があります。

私がプログラマを続けている理由


当然ですが、仕事である以上、イヤなことだってたくさんあります。本意じゃなくても、仕方なく作ることだってある。好きなことなんだから、趣味の範囲でやっていた方が幸せなのかもしれない。


いいことばかりではありませんが、ぼくはプログラマという職業に出会えたことを幸せだと感じています。そして、できれば一生続けていきたいと思っています。理由はいくつかありますが、一番の理由は自分という存在をもっとも感じることが出来るからでしょうか。


ぼくは体は丈夫じゃないし、頭の回転も悪い方です。小さいころはいじめられっ子で、自信を持てることは何もありませんでした。プログラミングが好きでソフトウェア開発をする会社に入ったのですが、急に環境がよくなるはずがありません。


そんなぼくがプログラマを続けたいと思ったのは、ある移植作業を担当した時のことです。何も分からない状態で苦労して移植作業をやり遂げた時、ぼくは初めて自信が持てるようになった気がします。それはその後の全ての支えにもなっています。

人は選べないけど


仕事全般に言えることですけど、実はほとんど人間関係が全てと言っても過言ではないと思います。どんなに素晴らしい仕事であっても、人間関係が悪かったらうまく行きませんよね。


でも、一緒に仕事をする人は選べません。仮にとても人間関係のよいチームであったとしても、組織はそのうち異動してバラバラになっていきます。とても大事なことだけど、望んでもそれを手に入れることは出来ない、とぼくは考えています。


前節でぼくは仕事を達成したことが自信になったと書きました。けど、それは自分だけの力で出来たわけじゃありません。多くの人に助けられ、しかられ、見守られた結果なんです。まわりがそんな風に助けてくれたのは、もちろん業務だというのもありますけど、ぼくがそれを好きで夢中になってやってたからかな、とも思います。もしもやる気なく、ダラダラ仕事をしていたら、あまり助けてもらえず、業務も達成できなかったかもしれません。


自分にとって理想の人たちを選ぶことはできませんが、自分を理解してくれる人を増やしていくことは出来るんじゃないかと。

願いを叶えるために


何を仕事にすればいいか、それはぼくにも分かりません。人によって答えもそれぞれでしょう。ただ、それが自分にとって、好きになれそうか、情熱を持てそうか、ということは大事なことだと思います。


最初は自分が望んだ仕事につけないかもしれません。けど、自分がそれをとても好きで、熱意をもっていることをアピールし続けていけば、いつしかそれは周りに認知される。人は選べないけど、仲間は増やすことが出来る。そうしていけば、だんだんと願いに近づいていくことができるんじゃないかな、って思います。


なんかプログラマの話から離れてしまいました。すいません。結論ないんですが、ぼくは単純なので「好きだったら、仕事にしてもいいんじゃない!?」って思いますね。:)