パソコン雑誌はどこへ行くのか?
今朝会社に行く途中W-ZERO3でメイルを見ていたら、Amazonからこんなメイルが。
『みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコンPC-8001・PC-6001 CD-ROM1枚(Windows 2000、XP対応)』をお買い上げのお客様は、『月刊ASCII (アスキー) 2006年 08月号 [雑誌]』もお求めの方が多いため、このご案内をお送りしています。
というわけで、そのまま書店で月刊アスキー2006年 08月号を買ってきました。:)
今回は最終号ということで「完全保存版 パソコン30周年 記念特別号」と題し、主に昔のコンピュータの思い出話特集号になっています。オールドファンならば間違いなく買いでしょう。(ちなみに最終号の内容はここに詳しいですが、しばらくしたら新しい雑誌の内容になってしまうかも)
まだ全部は読んでないですが、いくつかトピックをかいつまんで紹介してみます。
伝説のパーソナルコンピュータ100
TK-80からLet's Note W2まで、名機(迷機も?)が写真付きで紹介されています。これだけいろいろなコンピュータが紹介されていると、なかなか壮観ですね。
個人的に思い入れが深いのは、やはりPC-8001でしょうか。あなたはどのコンピュータ?
特別付録 DVD-ROM
なんとDVD-ROMです。3GB近い容量があります。その多くはムービーですけど。
圧巻はやはりASCII EXPRESS ARCHIVESですね。1977年から2000年までのASCII EXPRESSを抜粋しています。記事を読むだけで懐かしさを感じること間違いなし。ただ、1977年から1997年までの記事は以前紹介したASCII20周年記念号と次の号の付録ディスクに載っていたものと同じっぽいですけどね。
アスキーのこれから
今月号で月刊アスキーも終わりなんですね。先日のYahoo!ブログ - MZ-80 開発秘話とも重なり、なんか感慨深いものがあります。
ASCIIが創刊した頃、いわゆるマイコン創世の時代は、雑誌が貴重な情報源でした。新製品や新しい技術などのニュース、海外でのコンピュータショーの様子などを見て、とてもわくわくさせられたものです。広告も当時は貴重な情報源でした。マイコンの広告を見て「いつかはきっと」と思いをはせるナイコン*1少年たち。
当時と現在との時代の変化を、私は雑誌の厚さで感じました。30年前アスキーは月刊マイコンという雑誌を競っているのではないかと思えるほど分厚いものでした。半分以上は広告でしたが、当時雑誌はコンピュータメーカにとっても重要な広告媒体だったことが分かります。
今日コンピュータの新製品や新しい技術は、まずウェブに掲載されます。以前はかかさず行っていたコンピュータショーも今はほとんど行かなくなりました。ショーやショップでカタログを集めることも、いつの間にかしなくなりました。月刊アスキー休載の背景には、こういった時代の変化があったのではないでしょうか。
最終号にはこのような言葉が書いてありました。
「月刊アスキー」リボーンまで、あと99日
老舗マイコン雑誌の一つであったアスキーがどのように生まれ変わるのか、興味のあるところです。それはきっと、アスキーに限らずコンピュータ雑誌全般の将来にも影響を与えるかもしれませんね。
*1:マイコンを持っていない人のこと